オムツ交換室を出る3人。
たくさん買ったものの紙おむつは1パックしか買っていない。
しかもMサイズ。
開封済のおむつカバーの袋と紙おむつのパッケージ。
そして布おむつとおむつカバー。
店員(よろしければいま履かれてるスカートの新商品がありますが、見に行かれますか?)
早く店を出たいさゆり。
しかし母が
(せっかくだから見せてもらおうかしら)
と、さゆりの答えを聞くまでもなくその売り場へ行こうとしていた。
(車でおばさんたち待ってるよ)
さゆりの抵抗に
(ちょっとだけだから、あなたが早く決めればいいだけでしょ)
返す言葉も見つからず歩いていく。
洋服のコーナーに来た3人。
洋服と言ってももちろん幼児や女児服なのは考えるまでもない。
店員(この辺りが今着てらっしゃるスカートの新商品になります)
店員さんと話す母。
近くには幼稚園位の子供もいるため早くここを出たい気持ちでいた。
(さゆり!きいてるの?!あなたの服なのよ!)
母に言われ仕方なくスカートの方へ目を向ける。
無地なものからチェック柄、キャラクターが描かれているものまである。
サイズは違うもののデザインは全く同じだった。
ひとつを手に取りさゆりの体に当ててみる母。
(この子だったらどのサイズになりますか?)
店員に聞く母。
(そうですね、130\だとちょっと小さいかもしれないですけど、140か150だといいんじゃないかと思います)
(ただオムツ替えされるには130でもご自宅で使われることもあるんだしたら120でもいいと思います)
その言葉を聞いて
(え?120って、それはないでしょ…)
と思わず店員の顔を見てしまうさゆり。
店員(今のスカートが130で少し余裕ありそうなんで120でも使えないことは無いと思います。よかったら試着なさいますか?)
試着とゆう言葉にドキッとしたさゆり。
店員(試着室こちらです)
案内された方に歩いていく。
120と130サイズのスカートを持ちついていく。
少し歩いて店員が申し訳なさそうに
(すいません、今試着室のカーテンが外れててそれでも大丈夫ですか?)
小さい子供用のお店なので試着室のカーテンなど邪魔でしかない。
それは自分で服を着れない子供の着替えを着させるにはカーテンはないほうがよかった。
ましては大きいサイズのオムツや洋服はあるもののほんとに試着することは想定されていなかった。
試着室に入り、着ているスカートを脱がされるさゆり。
(上も脱いだ方が比べやすいと思います)
その理論は一理ある。
がしかし、さゆりは少し小柄なものの23才の女性で胸も膨らんでブラジャーもつけている。
そんな女性がオムツを当てられ母親に着替えさせられている光景は想像できない。
(上は嫌!)
抵抗するさゆり。
(着てちゃちゃんと分からないでしょ)
としぶしぶ上のシャツを脱がされる。
小さな胸につけられたブラジャー。
子供用のものではなかったがそれはさゆりの心をさらに恥ずかしくしていた。
店員(あら、ブラまでしてるなんてお姉さんね)
まさかこの女性が大人とは思わず大人ぶった小学生のように話していた。
今さゆりの来ているものは紙おむつ[布おむつ入り]とおむつカバー、そして大人用のブラジャーとゆう姿だった。
洋服を全て脱がされてしまい試着用のスカートを履かされていく。
まずは140のサイズからだった。
身長や体型と比較してもちょうどいいサイズ感だった。
ウエストからおむつカバーが見えるのは仕方のないところかもしれない。
さすがに裾からおむつカバーは見えないサイズではあったが女児用のスカートは女児用のデザインがなされていた。
(普段は150とかですか?)
さすがに母もまさか大人服を着ているともいえず
(150とか140もありますね)
と答えていた。
次に130は着たので120のスカートを着させられるさゆり。
ウエストがゴム素材のおかげで意外とすんなりと履くことが出来た。
スカートの上からはおむつカバーが大きく見えて裾からはおむつカバーがギリギリ隠れるサイズだった。
それを見た母は
(出かけるには向かないけどお家で使うにはよさそうね)
と言いさゆりの方を見て
(どう?)
どう?と言われても恥ずかしくて何も言わないさゆり。
(せっかくだからこれにします)
と隣の店員と決めてしまった。
試着室にくるまで履いていたスカートに履き直し店内に戻っていく。
(デザインどれがいいかなー?)
さゆりの間を見ている店員。
恥ずかしくてたまらないさゆりは
(これとコレ)
適当に選ぶ。
(こんなのがいいの?)
少し驚いたような母。
スカート数点と紙おむつとおむつカバーを両手いっぱいに持ちお会計をする。
お会計を済ませ親戚の車に逃げ込む。
(こんなに買ったの?)
驚いた声を上げたおばさん。
(ついつい買っちゃった)
と苦笑いをうかべ車は再び目的地へ走り出した。
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