テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
「ねぇ、チェイス。子供のころに見てたあの夢の続きがこんな、未来につながっていたこと、どう思う?」
俺はまた、質問をする。
子供のころ、俺はほとんど親戚の人たちと過ごした。
小さいころから、俺は姉ちゃんを守りたいと思っていた。だから空手を習い始めた。
まさか違う形で叶うとは思わなかった。
まぁ、最悪の形と言えば、最悪なのかもしれない。でも、姉ちゃんを守れてよかったと心の底から思う。
前を向くと、チェイスが難しげな表情をして考えていた。
そして、考えがまとまったのか、言葉を口にし始めた。
「もし、それが悪い意味だったら、心が苦しくなると思う。いい意味だったら、俺は心の底から喜びたいと思う。できるかは…わからないが…。」
チェイスの表情が少し曇ったように感じた。
「チェイスなら、きっとできるよ。」
「本当か…!」
そう言うと、チェイスの表情は明るくなった気がした。
あの時、俺は勘違いをしていたのかもしれない。いや、勘違いをしていた。
チェイスが仮面ライダーになる少し前 、姉ちゃんは特状課のみんなにチェイスが自分はこの先、どうすればいいのかと考え、 体が震えていたこと。ハートを守るために進兄さんに攻撃をし、震えていた気がしたこと。その2つを心配そうに話していたことを思い出した。
チェイスは最初の方から、もしかしたら感情を少し持っていたのかもしれない。
なのに、俺はロイミュードだからと決めつけ、チェイスに「心があるなんて認めない」と言い放ってしまった。
今思えば、俺は勘違いをし続け、認めずにいたんだと思った。
「バカだな、俺は。」
俺はチェイスに聞こえないくらいの声で呟いた。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!