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えむ
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きらくる
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第十八話 食堂の事件の真相
中学時代、私は孤立していた。
というのも当時の私はかなり荒れていたからだ。
授業はすっぽかすし、提出物も出さないわで、まあ…かなりの問題児だった。
ヤンキーなんていうふうにも言われてた。
そんな私に声をかけてくれたのがnaさんだった。
na「あなたがetさんですか?」
et「…そうだけど何?」
na「私はnaです。私…」
naさんは私とまるっきり真逆の存在だった。
可愛くて、優等生で、優しくて、誰からも信頼されてる、そんな子。
そんな子が私みたいな問題児に…
na「etさんとお友達になりたいです!」
なんて言ってきたのだ。
et「はあ!?」
私は驚いた。
私にそんなこと言ってくる人なんて今までいなかったから。
et「な、なんで…?」
na「以前見かけた時、すごく可愛い子だな〜って思って、ずっと仲良くなりたいなって思ってたんです(ニコニコ)」
少し照れたように笑うnaさんがすごく可愛く見えたのは今でも覚えてる。
でもその時は私も突然のことで困惑してて、何も言わずにその場から逃げ出してしまったんだ。
でも次の日、
na「etさん!よければ一緒にスイーツ食べに行きませんか?」
naさんはまた私に声をかけてくれた。
そして半ば強制的にスイーツ店に連れて行かれた。
na「etさん、チョコケーキは好きですか?」
et「え、うん。好きだけど…」
na「ここのチョコケーキすっごくおいしいんです。食べてみませんか?」
et「えっと…じゃあ、うん」
チョコケーキを2つ注文する。
運ばれてきたケーキは見るからにおいしそうだった。
私はそのままケーキを口に運ぶ。
et「すっごくおいしい…!」
na「でしょ!」
naさんは満面の笑みを浮かべる。
na「私ずっと友達と一緒に食べてみたいな〜って思ってたんです!」
et「友…達…?」
na「あ…。ご、ごめんなさい!いきなり友達だなんて…。馴れ馴れしかったですよね。…でも、昨日も言った通り私、ほんとにetさんと友達になりたいんです」
et「…!」
na「ダメですかね…?」
naさんは不安げに確かめてくる。
この時私は、
et「…ううん、ダメじゃない」
この子と友達になりたい、そう思った。
それから私はnaさんの隣に立っても恥ずかしくないような人になれるよう努力した。
naさんの友人だと、胸を張って言えるようになりたかったから。
naさんは、孤独だった私に初めてできた友達で、恩人で、…大好きな人。
・・・
et「ただ最近になってnaさんの様子がおかしくなったんだ」
tt「おかしくって?」
et「1ヶ月半前くらいかな?naさん、実家に顔出しに行ったんだけど、そっから帰ってきてから部屋に篭りっきりで、それで学園も休んでて…」
tt「親との仲があんま良くないとかなんか?」
俺が尋ねるとetさんは難しい顔をする。
et「わかんないんだよね…。naさん、あんま自分の家族の話したがらないから。でも話聞く感じ、少なくともお母さんとは仲良さそうだったけど」
tt「そうなんや…」
et「えっと、話の続きに戻るんだけど…」
etさんは再び話し始める。
et「naさん、部屋から一切出てきてくれなくて…私ほんとに心配だったの。でもnaさんが引きこもって1週間くらいがたった頃…食堂のご飯がなくなる事件が発生した」
tt「…!」
思わず息を呑む。
やっぱり1番最初の発端はnaさんやったんや…。
et「まあ変な事件が起きたもんだな〜って私は初めはあんま気にしてなかったんだけどね。でもその数日後、その日はなかなか寝付けなくって、私はベットでぼーっとしてたの。そしたら…物音が聞こえてきた」
tt「…もしかして」
etさんはこくりと頷く。
et「naさんの部屋を見に行ってみたら案の定姿がなかった。心配になった私は慌て後を追ったの」
その後の展開は…なんとなく予想がついた。
et「しばらく外を走り回ったらnaさんの後ろ姿を見つけて…こっそり後をつけたら食堂に入っていったの。そして…naさんは食堂のご飯を食べ始めた」
etさんは悲しそうに目を伏せる。
et「私は慌てて止めに入った。何してるの!?って。そしたらnaさん、驚いた顔をした後…泣き出しちゃって…」
tt「…」
et「ごめんなさい、ごめんなさいって何度も謝ってた。どうしてもお腹が空いて、辛かったんだって言ってた。その姿があまりにも痛々しくて…私は見ていられなかった。naさんが苦しそうにしてるのが耐えられなかった!!私にできることが何かないか必死に考えた!!naさんはっ…!ほんとはこんなことしたくないって言ってた…」
etさんはふう…と一息つく。
et「その次の日から食堂は閉鎖になって…naさんが夜中抜け出すことは無くなった。でも結局状況は振り出しに戻っただけ。また部屋にずっと引きこもりっぱなし。そんな時、また食堂が再開することになった」
tt「…それでetさんはまたnaさんが夜中に食堂のご飯を食べてしまわないよう先にご飯を持ち出そうとしたってわけか」
et「そういうこと。まさかそこをttたちに見つかるなんて思ってもいなかったけど」
なるほどな…これが食堂の事件の真相か。
tt「なあ、etさん」
et「何?」
tt「naさんに会うことは可能か?」
俺の問いにetさんは一瞬ためらった後頷く。
et「…naさんのこと、ちゃんと救ってくれるならね」
etさんの言葉に俺はにこりと笑みを浮かべる。
tt「おう、任せとけ!」
続く