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【あてんしょん】
※妄想100%
※原作小説未読
※ホグワーツレガシーのネタバレ大
※都合の良い改変
【採用してるレガ主設定】
・日によって見た目が違う(年齢・性別も)
・寮が定まらない
・気づいたら服を着替えてる
「」←主要人物のセリフ
『』←ガヤのセリフ
*弊社のレガ主の名前は
フィルクス・プリストファーです
「やぁアルバス〜!今日は絶好の狩り日和だね!」
1年生の集団が授業に向かう廊下に突然、出処の分からない幼い少年の声が鳴り響いた。
「あぁ、おはようございます先輩…今日は少年姿ですか」
数日前このホグワーツに入学したばかりのグリフィンドールの少年が、誰よりも先に声の主の場所を特定したようだ。 皆がキョロキョロ辺りを見回す中で、 1人だけ天井を見上げて挨拶を交わしていた。
それにつられて周囲の生徒達も上を見上げると、 独特な風貌の箒に膝をかけ宙ずりに浮いている白金髪の少年が微笑んでいた。
『先輩…?どう見ても年下じゃない』
『というかどうやって飛んでるの…?』
先程”先輩”と呼ばれた宙ずりの少年の正体を知らない1年生が居るのは当たり前の事だ。
親しげに挨拶を交わした何かと噂の1年生、アルバス・ダンブルドアでさえも、この”先輩”が何者なのか掴みきれていないのだから。
「先輩、狩り日和って事は…また密猟者ですか」
「いやぁ…実は昨日ディセンドの新しい使い方を思いついて、その実験台にしたから今日は殆ど居ないと思う」
「はぁ…そうですか」
周りの生徒達は何の話をしているのか全くついていけていない様子だが、アルバスだけはある程度の予想がつくようだ。
それもそのはず、アルバスは入学初日からこの先輩に毎日のように追いかけ回されているのだ。
掴みきれずとも、この先輩がおかしい奴だと言う事には気づいていた。
「では何を狩るのか、というのは今説明しないでください。他の1年生が聞いているので失神してしまうかもしれません」
「あははっ!アルバスも冗談言うんだね〜!」
「何も冗談じゃないので本気でやめてください」
「えぇ?そんなに言うならまぁ…ちぇ…」
少し不貞腐れた様子の謎の先輩は、宙ずりからいきなり上半身を振り上げ箒の上にうつ伏せで寝転がったかと思うと、天井からアルバスの頭上辺りまでゆっくりと降下して来た。
「先輩は箒の扱いも上手いんですね」
「ん?そう?アルバスならこの程度3日で出来るようになるさ。」
「だといいのですが」
謎の先輩が箒の扱い方のアドバイスをし始めると、何やら廊下の向こうから長身の生徒らしき人影が駆け足で向かってきた。
「フィル〜!授業始まっちまうぞ〜!」
「なんだセバスチャンか、おはよー」
向かって来た人影は、スリザリンの青年。
急いでいたのか髪が少し崩れているが、それすらも彼の魅力だと思わせるような不思議な空気の漂った先輩だ。
「俺もいるぞ。監視役で」
「あぁオミニスも来てくれたのか!わざわざありがとう」
オミニス、と呼ばれた同じくスリザリンの青年は少し遅れてやって来た。どうやら両目が機能していないようで、会話はしていても目線がどこか上の空だ
「おい、明らかに僕と反応が違い過ぎじゃないか…というかオミニス、監視役って聞いてないぞ」
「言ってないからな。君が彼を迎えに行った所で厄介事が2倍になるだけだと思っての判断だ…っと、置いてけぼりにしてごめんな。君が例のコイツに付き纏われてる新入生かい?」
突然自分に会話が振られたにも関わらず、アルバスは自然に1歩下がりお辞儀と自己紹介をしてみせた。
「僕はグリフィンドール寮1年生のアルバス・ダンブルドアです」
「あぁ…僕はセバスチャン・サロウ。なんて礼儀正しい新入生なんだ…感動したよ、うちの転入生とは比べ物にもならないな」
懐かしい物を思い出すような、けれどどこか苦々しい思い出でもあるのか複雑な表情のセバスチャン…と、オミニス。
「えぇ!?フレンドリーで良いスタートだと思ってたんだけどな」
「初対面の決闘の授業で1歩も動かず満面の笑みでボコボコにされた事、まだ忘れてないぞ」
「あぁ、あれは酷かった…俺も直接会話するまで君のことをサイコパスだと思ってたよ。」
「何やってるんですか先輩…」
スリザリンの青年2人とグリフィンドールの一年生1人から冷ややかな目で見られ焦っている箒に乗った少年…と、それらを混乱の表情で囲む小さいギャラリーの新入生達…
「ぐすん…僕は良かれと思って…」
「はいはい、それはもういいだろ。いい加減僕達も教室に向かわないと…また遅刻したらどこの掃除をさせられるか分かったもんじゃない」
涙は一滴も流れていないので恐らく泣き真似であろう表情をして拗ねている少年を、慰めるでもなく適当に宥めるセバスチャン。そのかわし方を見てプロの技だな、とアルバスは内心思った。
「はぁい…またねアルバス〜」
「俺も君とはまた昼にでもじっくり話したいな、時間があれば、だが」
少年はやはり泣き真似だったようでケロッと表情を変えて元気に手を振っている。
この不思議な3人の先輩達からは色々な面白い話が聞けそうだと思い、アルバスはオミニスの提案に快く乗っかった。
「是非お話したいです。ではお昼に」