※こちらの作品はrfmoの方々のお名前をお借りしたBL二次創作作品です。ご本人様やご関係者様には一切関係ございません。ご理解の上、閲覧お願いいたします。
こんにちはみばです。
最近rfmoにはまっているので描きたいな〜と思い挑戦させていただきます。
新参者なので多めに見てくださると助かります。
hrtyです。
ちゃっかり同居してます。付き合ってはいません。
苦手な方はここで閲覧をおやめください。
ワンクッション
「ん…」
カーテンの隙間から微かな朝日を浴びて、モゾモゾと布団の中で蠢く。おそらく今僕は眉間に皺を寄せ、不機嫌そうな顔を浮かべていることだろう。今日は桜魔皇国に仕事に戻らなくてはならないんだ。憂鬱なこと極まりない。
ガチャ…
気持ちが沈んできた時部屋のドアが開かれた。静かな足音でこちらに忍び寄ってくる。
「起きてください、甲斐田くん」
もちさんだ。彼も寝起きなのか、いつもの丸い頭は少し騒がしく、声もどこか幼い。もちさんが布団を掴み、僕から布団を剥ぎ取ろうとしてくる。僕も必死の抵抗を見せる。双方譲らないバトルが数十秒繰り広げられたのち
「わっ…!」
もちさんがバランスを崩し、こちらへ倒れてくる。
「ぅ゛…」
流石に男子高校生が腹にダイブするのは威力が高かった…痛い。思わず呻き声が出てしまった。
「おい…。せめて声は押さえろよ…。」
なんてこちらを睨みつけてくる。まぁ流石に僕も失礼だったな。申し訳ない。
「あはは、すみません…。今起きますよ、」
「そうしてください。朝ごはん、何がいいですか?」
「ん〜……。」
重たい瞼に耐えきれず、再びふわふわした感覚に包まれていく。
「…寝るなっ!」
完全に眠りに落ちる手前、もちさんに温かい布団を剥ぎ取られてしまった。僕の体を覆っていた温もりはいとも簡単に冷たい空気へと変わっていく。
「ぅう…」
「さっさと寝る前に立ってください。で、朝ごはんは?」
「そうですね…、甲斐田、パンでいいですよ…」
少し気を抜けばベットに倒れてしまいそうなほど重たい体を起こし、もちさんの問いに答える。
少し答えが投げやりになってしまったが、もちさんはしっかり反応してくれる。だから話してて気が楽なんだ。
「…パンだけですか?ちゃんと食べてくださいよ」
「ん〜、」
「はぁ…じゃぁ僕準備してきますよ。ちゃんと起きてくださいね。」
ガチャ…。と丁寧にドアを閉めて部屋を出ていく。育ちがいいなぁ、なんて感心しながらクローゼットを開け、いつもの服に着替える。少し冷たい布に袖を通したのち、リビングに向かった。
「おはよ〜ございます。何してんですか?」
挨拶をしながらキッチンに立つもちさんの隣に立ち、顔を覗き込む。
「おはようございます。今作ってるので席で待っててください」
「は〜い」
目を合わせて挨拶したかったけど、そらされてしまった。照れたのだろうか。まぁ彼のことだ、流石に流石になかろう。
大人しく席で待つこと数分。もちさんが二つの皿を持ってこちらへきて、目の前に皿を置き向かいの席に座った。
「パンだけでいいって言ったのに」
「流石にパンだけじゃバランス悪いですよ。野菜も食べてください。」
「はは、ありがとうございますですけど…」
相変わらず気遣いのできる人だ。しかし、一つ引っかかる。皿の上をワンポイントアクセントのように赤い玉…ミニトマトが乗っている。顔を歪めている僕を眺めてニヤニヤしているもちさん。クソっ…楽しそうにしやがって…。
「もちさん…」
「ん〜?なに、甲斐田くん笑」
「ちょっとっそんなニヤニヤしないでくださいよ〜!ひどいですよ…」
「ちゃんと食べてくださいよ?トマトさんかわいそうでしょ?」
「えぇ〜っやだやだやだやだっ!トマト食べたくないっ!」
「子供みたいに駄々こねないの!食べなさい!」
「ヤダヤダっ剣持お母さぁん!」
「僕はこんな駄々こねる子産んだ覚えはありません!」
「そんなぁ…!」
くだらないやり取りをして結局押し負けた僕は渋々ミニトマトを食べた。正直朝から僕の機嫌は地の底まで落ちたが、もちさんはご満悦のようだ。終始ニコニコしながら制服に着替え、鞄に荷物をしまい、もう出かける準備は整ったようだ。
「それじゃぁ、行ってきます。」
「行ってらっしゃい。頑張ってくださいね。」
バタン…
もちさんがいなくなった瞬間静かになった部屋。朝の暖かく爽やかな陽射しもどこか寂しそうだ。…寂しいのは僕か。まぁ魔桜皇国に行けばそんな寂しささえ忘れるほど忙しくなるだろうし……。
「は゛ぁ゛ぁああ…」
余計行きたくなくなってきた…。だめだ、トマト食べてからテンションが低い。こんな簡単に機嫌が変わるなんて、
なんて単純なんだと我ながら思う。仕方ない、僕もさっさと準備するか。
疲れた
流石に疲れたので一回切りますね。
それではさようなら👋
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