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135 - エピローグ【泡沫のウタ】

2023年08月18日

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「はぁ〜息抜き息抜き」


授業の終わりに屋上にやって来た雪乃と美希。

背を伸ばしながら手すりに寄りかかり風を感じる。


「やっぱ屋上の風は気持ちいいね」


「そうね。私もたまに来てたわ」


屋上からの景色はどこまでも街並みが広がっており、爽やかな風に吹かれていた。


微睡んでいる2人のそばに、1匹のポッポが寄ってくる。


「こんにちわ」と雪乃が話しかけると、ポッポは鳴きながら翼を羽ばたかせた。


雪乃は微笑んだ後、目を閉じる。

そして歌を口ずさんだ。


どこまでも響き渡るような、綺麗で澄んだ歌声。


それを隣で聞いていた美希は、驚いて雪乃を凝視した。


そして、柔らかく微笑む。





「…………あなただったのね」







小さく呟いた声は風に流されていく。


雪乃のそばには沢山のポケモンたちが集まり、その歌声を心地良さそうに聴いていたのだった。





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