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なんか荼毘さんの言葉にキュンときて興奮しました!(?) 続き待ってます!
スタッ
降り立った場所は、酷く焼け落ちた土地だった
パキッ
パキッ
歩く度に落ちた枝が割れる音がする
山、?だろうか。
けれど木も生えていないし
動物さえもいない____
『荼毘さん、ここどこなの?』
周りを見渡すも暗くて何も見えない
荼毘「ん〜さぁ?」
荼毘さんは曖昧な答えだ。
…
ていうか!///
『おろして!』
私をまだお姫様抱っこしながら荼毘さんは歩く
そう言って荼毘さんの胸板をトントンと叩くと
荼毘「…」
ものすごく睨まれている…
ま…負けるもんか!
『おろして』
スッ
意外とアッサリ降ろされる。
と
荼毘さんは
「前、向いてみろ」
と
前方方向を指さす____
そこには
『わ〜〜〜綺麗!!!!』
キラキラと光る夜景。
車が走る光が動き____
どこかの誰かの部屋の窓から見える明かり____
街はネオンで様々な色で輝く____
見入っていると
荼毘「昔、俺が住んでた街だ」
と荼毘さんは言う。
『そうなんだ…綺麗な街だね』
こんなにもたくさんの人が生きている____
「ああ…」
ふと、
荼毘さんの横顔を見る____
悲しそうな、寂しそうな
なんとも説明の仕様がない、けれど
少し微笑んでいるようにも見える優しい顔で____
思わず私も
荼毘「お前、何ニヤニヤしながら見てんだよ」
『ふは、バレた?』
そう、笑顔で言うと
スッ
荼毘さんは私の頬に触れる
『な…に、?///』
思わず聞いてしまうと
荼毘「お前に…見せたかったんだ」
と。
え?
私に?
『なんで…?』
そう、聞き返すと
荼毘さんは
ふ…と微笑み、私を見る
そして優しく、頬を撫でたかと思えば
荼毘「なんでだろうな」
と言って、
チュゥ
私のおでこにキスをした____