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21XX年 4月20日 月曜日

午前7:50

「うわぁ~~!」

言神 誠、中学2年のごく普通な男子。

絶賛、絶叫中だ。というのも、

「おはよう誠、また変な夢でも見たの?」

こういうことだ。ちなみに、今声をかけてきたのは、姉の光:高3だ。

光姉さん(通称:ヒカネエ)とは、二人暮らしをしている。親がいないのは、半年前に交通事故で死んでしまったからだ。事故の時に俺もその場にいたらしいのだけれど、事故のショックで記憶が抜けいて、気付けば病院のベットの上だった、という感じだ。……おっと、回想もこれぐらいにしないと。

「……おはよう、ヒカネエ。……今日も変な夢見てた。」

「そう……。」

ヒカネエが心配そうに返事をする。

まあ無理もない。何せ俺は事故の日以来、毎日のように変な夢を見ているのだ。

しかし、今日の夢はというより妙な現実感のある怖い夢だった。

「あっ! そういえば。」

「ん?」

「学校に遅れるよ。」

「えっ! まじ! もうこんな時間じゃん。ヒカネエごめん、ご飯いらない。……行ってきます。」

「いってらっしゃ~い。」

やばい、遅刻する。

あ~もう。遅刻しそうで走って登校って、昨日と同じことやった。学習しないな、俺は……。

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