テラーノベル
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───ザー……ザッ…………
〖まぁ!こんな所まで来るなんて珍しいわね〗
〖ん?あ、そうそう!ここに赤ちゃんがいるの。私と──のとっても可愛い子供達。お腹触ってみる?〗
〖…ごめんね貴方達は本来、こんな実験に使われる存在ではないのに〗
〖でも全ての人間を恨まないで頂戴。──の様に、貴方達を助けてくれる人も居るのだから〗
───ピッ………ピッ…………
〖お前達の力はとても強い。だからこれから、色んな悪い人間がお前らを捕らえようとするだろう〗
〖だから、お前らを守ってくれる人に出会うんだ〗
〖ぼく?ぼくは…駄目だよ。この施設から逃げれない
…外の世界は広いんだよね。絶対見つけられるよ〗
〖でもありがとう。もしまた会えたら、今度は…ぼくにも外の世界を見せてね〗
───ドカンッ!!
〖───を捕らえていた装置が解除されて逃げ出しました!! 〗
〖なっ!?何かにハッキングされたのか…?それとも装置が元々解除されて……ともかく、ポケモンハンターに捕らえるよう連絡しろ!!〗
〖くそ、よりにも寄ってこのタイミングで…!〗
───ガサッ、ガササッ………
〖居たぞ!!捕らえろ!!〗
〖クソッ、取り逃した…!まぁ、いい。2匹は捕らえられたし〗
みんな ねらってくる
いたい くるしい
まもってくれるひと なんて いない
わたしたちは あなたたちしか しらない
しんじられない
〖……きゃう…〗
夜のミアレの街に小さな影がひとつ
何かを見定めるように物陰から街歩く人を見ている
しかし、目の前にふらりと通った人物を見て目を見開く
『帰ったらご飯あげるからね〜』
〖ンチャッ!!〗
ショッキングピンクの特徴的な瞳
自分の知っているあの人とは少し違うが、その瞳はあの人のように優しく輝いている
あのひとだ さがしていた
まもって くれるひと
たすけて くれるひと
しんじれる ひと
〖きゃうんっ!〗
『ん?え!?な、なになになに!?』
〖ンヂャッ!?〗
何かポケモンの鳴き声が聞こえたかと思えば、アチャモごと身体が宙に浮き近くの路地裏の中へ引き込まれ、少し奥へ入れられると優しく地面に置かれる
『(誰かいるの…?とりあえず、リザードンを出して…)』
ダークボールを手にして、リザードンを出そうとした時だった
〖きゃうううんっ!〗
『きゃあっ!?』
〖ンヂャッ!!?〗
とあるポケモンがシオンの顔に体当たりするように抱きつく
『な、なに…!?って、ど、どうしたの!?この子!?』
〖きゃううんっ♪〗
『ま、迷子?というか、君…初めて見るポケモンね…』
目の前には2本のしっぽを嬉しそうに揺らしている、金色の瞳をしたポケモンが浮いていた
よく見ると、ピンク色の頭には綺麗な赤色の宝石が埋め込まれている
『きみ、自分のトレーナーとかはいないの?』
〖きゃうん!〗
『え?わ、私?』
問いかけると嬉しそうにシオンを指さすポケモンに驚く
とりあえずこの様子だとトレーナーはいないよう
それに、よく見ると身体中傷まみれでかなり汚れている
『うーん、じゃあとりあえずお風呂入ろっか』
〖きゃううんっ♫〗
〖アチャ!?ンヂャッ!!〗
『あ、こらアチャモ。意地悪しない。女の子には優しくだよ?』
そういうがアチャモはフシデの時同様、自分の座を取られたと思って拗ねているのか顔を背けてしまった
そんなアチャモの顎下を撫でていると、横のポケモンがゴミ箱から紙袋を取り出し被っていることに気づく
『え?ど、どうしたの?それがいいの?』
〖きゃうんっ!〗
『そっか、恥ずかしがり屋さんなのね〜
あ、そうだ、貴方の仮の名前決めておこっか!』
〖きゃうん?〗
そのポケモンを抱きしめ、名前を考えようとした時だった
〖*えむりっと*〗
『え…?』
脳内に直接語りかけてくるような、少し響く声が聞こえ目の前を見るとポケモンが体の周りにピンク色のオーラを出していた
『テ、テレパシー…?』
〖*このちから つかうと あいつらに みつかる*〗
『見つかる…?あいつら?』
〖*まもって みんな たすけて*〗
『えっ?守るって…えっ?』
そう言うと、纏っていたオーラはなくなり再び紙袋を被ったあとシオンの腕の中に入り〖きゃうううんっ♫〗て心地良さそうに鳴く
『(どういうこと?でもまさかポケモンと話せるなんて…不思議)』
しかし先程のエムリットの言葉を信じるのならば、エムリットは誰かに追われているのだろう
この傷や汚れもそいつらから逃げているうちにできたものなのか…
『うーん、ま、とにかく早く帰ろっか!』
〖ンチャッ!〗
〖きゃうんっ!〗
首を傾げながら駆け足で自宅へ向かった
───ザ、ザザザ…………
「───カロス地方でエムリットのテレパシー反応ありです!」
「カロス地方?今まで、カロス地方に反応なんて無かったが……まぁいい、場所はどこだ」
「カロスの中心、ミアレシティです」
「ミアレか、そらまた探しにくそうなこった、まぁいい。ミアレだ。ミアレに向かえ」
「はっ!!」
顎に髭を生やした男はぶっきらぼうに部下の女に伝える
「…さぁ、最後の宝石探しといこうか」
コメント
2件
エムリットは何に追われてるんだろう…??エムリット出てくるんだったらアグノムとかユクシーのどっちかは出てきそうですね!