「え、っとぉ〜……ど、どういう状況…?」
俺は今、とてつもなく混乱している。
なんで?なんで、俺、今___取り合いされてんの!?
「みこちゃんは俺の!」
そういってすちくんが抱きついてくる。
「はぁ!?みことくんはこさのだから!」
こさめちゃんもすちくんに反論して俺に抱きついてくる。
「ま、まぁまぁ落ち着いて…。みことは俺のだって最初から決まってるんだから」
らんらんはみんなのことを落ちつかせようとしているふうに見せかけて全然落ち着かせようとしてへん…!
「は?黙れよピンク頭」
いるまくんは鋭い視線をらんらんに向ける。そしてついでと言わんばかりに俺の頭を撫でてくる。
「まぁ落ち着けよ。みことは絶対に俺が堕とすからよwww」
「……?なっちゃん、堕とすって、なに…?」
「ゾクッ♡大丈夫、そのうち分かるようになるから」
そう言って笑うなっちゃんの目はどこか狂気に満ちていた。
なんでこうなったんだ……。
事の始まりは1週間前、高校入学の日だった___。







