「………フランスさん…」
「ねぇ、なんでイギリスの部屋にいるの?」
「いや……それは…」
「なんで?ねぇ…なん……なにそのバッジ…」
「……っ!!これは…」
ドアを閉められ壁に追いやられ質問責めをされた。
「なんでイギリスのバッジなんてつけてるの?」
「あ!返してください!」
「だめだよ…君みたいな子があんな紳士になるなんて…」
バッジを取り返そうと腕を伸ばすと首を絞められた。
「い”?!」
「僕の側にいてよ…」
「さっきからなにを言ってるんです?!」
「なんでよ……」
「うぐ……離じて……」
「なんであんな奴に惚れるんだよ!」
「(だれか……だれか!!!)」
我に返ったのか急に手を離された。
それでもジンジンと首が痛む。
「ご、ごめん…」
「はぁはぁ…」
意識が朦朧としていたが確かにイギリスさんの声が聞こえた。
「なにしてるんです?」
「日本さん?」
「ちが……これは…」
「い、イギリスさん…」
彼がイギリスの元へと自らかけ寄っていたのを見て僕は悟った。
負けたんだ
「大丈夫ですか?」
「うう…グスッ…ハイ…」
「ん?首にアザなんてなかったはず…」
「違います……これは自分で…」
「フランス……」
「誤解だよ……」
「今すぐ出て行きなさい…」
「…………っ!!!」
足早に部屋を後にしていたその背中は負け犬ですね。
助かりますよ♪わざわざ自滅しにきてくれるなんて。
「日本さん……」
「うぐ……グスッ…」
「なにをされたんです?」
「き、急に首を絞められて……」
「貴方はなにを?」
「バッジを……取り返そうとして…」
辺りを見渡すとバッジが転がっていた。
「付けようとしたんですか?」
「勝手にごめんなさい……」
「大丈夫ですよ」
「ごめんなさい……ごめんなさい……!!!」
抱き締めていてもにやけが止まりませんよ♪
これで彼は自ら私を求めてくれる。
感謝しますよフランス。
「…………」
おかしい……おかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしい…………
なんで日本があんなイギリスと一緒にいるんだ?
絶対になにかある。
突進するように歩いていると肩が誰かとぶつかった。
「あ!ごめんなさい!」
「ああ…いや……俺もすまん」
アメリカ?その割にはいつもの元気がないような気もする。
「フランスか…」
「なにかあったの?」
「………」
「もしかして日本のこと?」
「お前なにか知ってるのか?!」
ついさっきの事を話すと向こうからもとんでもない話を聞かされた。
「それじゃ日本は今イギリスの属国なの?」
「そういうことになる…」
「ロシアの経済制裁を止めてよ!」
「できるわけないだろ!」
「考えてみろ!俺が支援をとめたらどうなる?!」
「……それは…」
「引くに引けないんだよ!」
最悪だ……これじゃ四面楚歌だ。
「次の会議でなんとかならない?」
「………トルコにかける」
「トルコ?」
どうやら国連はアメリカが講和に介入すると読んだらしい。
「俺抜きなら終わる可能性はあるんだろ…」
「………たしかに…」
「その後次第だ」
お互い多言は慎むよう確認し作戦を練ることになった。
こんな風に協力することはあんまりなかったな。
「……」
あれからなにも喋らない。
私が励ましても、はいはいと虚ろな声色で反応するだけ。
そんなに背負い込まなくてもいいのに…
もはや言葉ではだめなようだ。
「ひ?!」
「はぁ…」
「なんで抱きつくんで……」
チュ♡
「んう?!!」
「こうでもしないと気分を戻してくれないでしょ?」
「………っつ…///」
足を上げようとした時不意に腕を掴まれた。
「………その…」
「なんです? 」
「ずっと………イギリスさんに属していたいです…」
寝室に向かう間は手を繋いだままなにも言わずベッドに横たわった。
[チュッ♡]
「ん……♡」
「独立しても一緒にいます♪ 」
「約束ですよ?」
「もちろん」
「おやすみなさい♪」
「ん…(ギュウ)」
息子も手が出せない、フランスの信用も失墜した。
私にとっていつも邪魔をしていたハエ共は自分から命を落としてくれた。
完全に日本さんが私を求めるのも時間の問題ですよ♪
只…周りの支持も得ないと………
コメント
3件
すきすぎます…😭フランスが衝動的なの解釈一致です✨米もどうにもできない雁字搦めな状態になってるのが最高すぎて…🥹💓
ぴゃぁぁぁぁあ
最高っす!最高すぎて死にそうdグハッ