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バイト戦隊Ø【ゼロ】

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バイト戦隊Ø【ゼロ】

2 - 謎のカプセルの中での追想

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2025年07月16日

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『どうしてこうなった?』


縦型カプセルの中でボーイは一人考える。なぜこんなところにいるのか、なぜガラスの向こうで【あいつ】は笑っているのか、

隣に自分と同じような状態のバクダンがいるのか________


しかしふとすべてを思い出す。


『そうだ、俺はヒカリのために________』


そうして彼は過去を振り返る________





彼はとても強かった。でんせつアルバイターであり、XP4000台の強豪選手。

しかしあるとき、一切バトルをしなくなった。アイツラと戦うために。一つでも悲しみを消すために。

だが、妹があるとき消えた。悲しみ、苦しんだがそれでもなお戦っていた。

あるとき、【あいつ】に出会った。


「君の妹は私達がさらった。返してほしくば_______」


此方側についてもらおう。君達は邪魔なんだよ。


それを彼は苦悩の果、承諾した。当時の相棒には言えなかった。そうして彼はジン体改造を受けることになり、今ここにいる。

妹が解放されればそれでいい、そう考えて______________________________


「おめでとう、これで君も私達のなかまだ。リュウ...いや、No.100【キバ】」


妹の為なら…これで…





時を遡ること数カ月前、バンカラ街がより活気づいて来た頃だった。


「うわーー✨️お兄!すごいね!あ!モノレール!」

ミツアミの少女は大はしゃぎで兄に話し掛ける。いや、最早叫んでいるというのが正解なのかもしれない。


「おい、はしゃぎすぎだ、【ヒカリ】」

コーンロウの兄は落ち着いて妹__ヒカリに言葉を返す。ヒカリと違い自分__【リュウ】は何度か来ているようで全くはしゃいではいない。そんな兄の態度に


「お兄は何回も来てるからでしょ!私は初めて来たんだよ!」

と頬を膨らませて不満を表現するが


「いや、引っ越してきたから明日から何度でも見れるだろ。」

などと軽くあしらわれる。ならばと話題を変えて


「でもなんで引っ越しなの?お兄、仕事は電車で行ってたじゃん」

と前々からの疑問をぶつける。このごろリュウに違和感を覚えていた。急にXマッチをやめたと思えば毎日のようにバイトに行くようになった。プロへの勧誘も全て蹴っており、ヒカリからすればおかしくて仕方なかったのだ。


すると

「なら田舎に帰るか?バンカラ街が嫌ならそうしろ。」


そんなことを言われて

「いや!戻らないよ!お兄のバカ!」

と返してしまう。


「ならいいだろ?」

と結局はぐらかされて新居に向かうことになった。

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