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私立ㆍマジックプレジデント学園。第○○回入学式。
1人の男が壇上に上がった。
「ようこそ、マジックプレジデント学園へ。」
「私は生徒会長、レックスㆍロイジェットだ。」
「ここは魔力の強い者が上に立つ。」
「せいぜい足掻け、登りたいなら。」
綺麗な金髪の男。声は軽いが言葉は重い。だが唖然とすることなく会場は少しざわついていた。
こそこそ、と「アレがうちの生徒会長?レベルたかっ。」とのこと。なんだ、そんなことか。
1年C組。
『入学おめでとう。担任のスザークだ。』
『出席の確認を行う。』
『〜〜〜、〜〜。』
『コアㆍハイダー。』
「はい。」
名前が呼ばれ、その後も出席確認は続いた。終わるとすぐ教室がざわついた。みんな式の時にある程度話し相手ができているようだった。
『ねぇねぇ、あの生徒会長やばくない?まじ王子様じゃんね。』
『それな。聞いてた100倍はやばかった。』
『え、でも私その奥にいた副会長?さんの方がやばかったんだけど。』
どうやら生徒会の容姿についての話のようだった。
僕は特に話し相手も居らず、と言ったところで外を眺めていた。これからの生活、どうなるだろう。
ガラ…と教室の扉が開く音がした。
ふとそちらを向くとどうやら話題の人物、生徒会長…と副会長。1年の教室に挨拶し回っているのだろうか。
ぼーっと見てると気づく、あれなんかこっちに…
「ねぇ君、名前は?」
「式の時から可愛いと思ってたんだよね。」
生徒会長が笑って話しかけにきた。僕に、って
….可愛い?
「…僕、男ですよ。」
僕はもしかして、と思いながら返事をした。すると案の定、女の子と勘違いしていたのか、固まっている。副会長も。
「…は?まじで?君が?」
ぽかん、と固まっていた生徒会長が顎に手を当て動いた。ジロジロ見てくる。やめてくれ。
周りの目が痛い….!!
「これは、驚いたな。ほんとに男や。」
副会長も驚いた様子。正直、逃げたい。
僕はぎこちない笑みを浮かべて言った。
「はい…女の子だと思いましたか?すいません…よく間違われます、」
すると生徒会長はくす、と笑った。
「いや、いい。俺も悪かったな。男か。」
くく、と笑いながら言われ、何笑ってんだこの人と思った。どうやら副会長も同じなようで、生徒会長を肘で小突いていた。
「…はぁ、うちの会長が悪かったな。俺も勘違いしてた。」
「いえいえ、大丈夫です。」
副会長の方は真面目なのか、僕がそういうと生徒会長の首根っこを掴んで引きずって行った。
「あ、おい。何するんだレグレッド。まだ名前を聞いてないだろ!」
「生徒名簿に書いてあるから聞かんでも分かるわ。」
と、教室を去っていった。なんか最後嫌なこと聞いた気がしたけど…今はそれよりやばいことが起こっていた。
『え…?だれあの子。コアくんだっけ..?』
『なんであの子が..?』
目立ちたくないのに最悪だ…。
だけどすぐ担任のスザーク教授が入ってきたため少し収まった。今からランクを確かめるらしい。
体育館へ移動した。
どうやら生徒会の人もいるようで、生徒会長がじーっとこちらを見ているのに気づいた。
「…(無視)」
僕はこれ以上なにも起こしたくないのでシラをきって目を合わせない。すると最前の生徒から魔力を測りだした。
測り方は簡単。魔力が分かる水晶に思いきり魔力を注ぎ込むだけ。
1人、また1人とランクが決まっていく。
『Bランク。Aランク。』
そしてついに僕の番。
『コアㆍハイダー。手をかざせ。』
す、と手をかざし魔力を注いだ。
『…Cランク。』
僕の後ろの生徒が数人笑ったりコソコソ言ってるのが聞こえたが、まぁいいか。
待機場所へと移動すると聞き覚えのある声が。
「お前Cランクなんだってな?」
生徒会長だ。相変わらずでかいな、この人。
「はい、そうですけど。」
僕は早く会話を終わらせたいので、素っ気なく返した。すると会長はふーん…と言うだけ。離れる様子はない。
「…戻らないんですか?」
「戻ってほしいのか?」
なんだこの人。戻ってほしいに決まってる。 周りの生徒、特に女子の目が痛すぎるんだ。
でも僕ははい、とも言えず結局隣の席に無理矢理居座られてしまった。
「…。」
きまずいな。この人、なにがしたいんだ。
どうやらランク決めが終わったらしく、教師の「解散」と言う声が聞こえた。生徒が散り散りに散っていく。
「なぁお前。寮はどこにしたんだ?」
まだ着いてきていたのか。全寮制のマジックプレジデント学園は、3つの寮に分かれる。いや、正確には4つか。1つは陸ㆍエレファント寮。2つ目は空ㆍクロウ寮。3つ目は水中ㆍオルカ寮。そして4つ目、それは生徒会寮だ。
「…クロウ寮です。」
「クロウ寮か…じゃあ、」
なにか言い終わる前にさらに大きい影が僕を覆った。
「会長。なにしとるん、会議あるの忘れてないだろうな。」
と、低い声。副会長だ。このまま生徒会長連れてってくれるかな。
「…はぁ、すまんな朝から。連れてくわ。」
やっぱり首根っこを掴んで連れていってくれた。助かった…。
入学式の日は特に何もなく、校内を回って寮に向かった。
マジックプレジデント学園。明日から本格的に始まるのだ。普通に過ごそう。
そう、普通に___、
ぬいぬい
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