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瑞希〜〜〜!!!!!!
カーテンを閉め切った部屋で、瑞希は抜け殻のように天井を見つめていた。
(……これで、いい。えななんは今頃、ボクのことを軽蔑してる。それでいいんだ)
鏡を見れば、絵名を泣かせた瞬間の、醜く歪んだ自分の顔が焼き付いて離れない。
「愛してる」を並べてフルコースを作るなんて、最初からボクには許されない贅沢だった。
「……あはは。喉が、焼けるみたい」
胸の奥に居座る得体のしれないモノは、もはや恋心なんて呼べる代物じゃない。
相手を傷つけたという消えない罪悪感と、
もう二度とあの賑やかな通話に戻れないという、心臓を握りつぶされるような渇望。
(ボクが消えて、えななんは楽になる。……そうだ。ボクがいなくなった後の皿は、きっと真っ白で綺麗)
そう自分に言い聞かせるほど、瑞希の頬を冷たい涙が伝う。
(ボクは……絵名のことが好きだから……。好きな子には、笑っててほしかったんだ)
たとえ、ボクが消えても。
絵名は強いから、きっと忘れて、自分の人生を歩んでいける。
だから…絵名に連れ戻されないうちに…
ボクは消えたほうがいい。
絵名への贖罪として。