鏡の住民

それではどうぞ

---

🇺🇸ははっそれでさ〜？

🇬🇧ふふっそうなんですね。

🇫🇷相変わらずアメリカは無茶するねー…あっ日本君じゃん！

🇺🇸おっ本当だ｡おーい日本！

ある日､親父とフランスと３人で出掛けていた時､前方から日本が歩いて来るのに気付いた｡

俺は日本に大声で名前を呼んだが､聞こえていないのだろうか？いつものように走り寄って来てくれない｡

🇺🇸あれ？

そう思っていると日本は俺達と距離が近くなる所まで歩いて来た｡

🇺🇸日本こんな所で会うなんて珍しいな！

🇫🇷こんにちは日本君｡

🇬🇧あら､今日はお仕事お休みなんですね。

俺達が声を掛けても､日本は気にも留めないように横を通り過ぎようとする｡

🇺🇸っ…おい日本！

俺は思わず日本の肩を掴み大声を上げた｡

🇯🇵…何だ？

日本はゆっくりと振り返った｡

…機嫌が悪いのだろうか？

🇬🇧えっ…日本さん？

🇫🇷ちょっ…どうしたの？

🇺🇸…｡

普段の日本と掛け離れた様子に､俺だけじゃなく親父やフランスも驚いていた。

🇯🇵ふーん｡成程な。

俺が唖然としていると､突然日本が俺に顔を近づけて来た。

🇺🇸にっ…日本？

日本がするなんて有り得ない行動に心臓の鼓動が早くなる｡

🇯🇵ふふっ可愛らしい反応だな…このままいっそ､奪っても良いのだが…

日本は俺の顔に手を触れる｡

🇯🇵後々面倒になるのは嫌だから辞めておこう。

そう言い俺から離れた｡

親父とフランスは､今起こった一連に口が空いていた｡

無理もない｡

🇯🇵…まあなかなか面白い奴等だな。俺の知ってる彼奴等よりお前等と相性が良いかも。

日本はクスクスと笑った。

🇺🇸どう言う事だ？

今の日本の発言から､此奴が日本じゃないという可能性が高い｡

🇯🇵…どういう事って

日本が俺等の方を見る｡

その目はいつも見る目より赤く濁っているように思えた｡

🇯🇵教えてやろうか？

俺はそんな日本に少し怖気付いてしまった。

『続』