それではどうぞ
🇯🇵…お前等、私の今の言動・行動で薄々気付いているんじゃないか?
俺が情け無く怖気ついて数分が経った頃だろうか?
始めに口を開いたのは日本だった。
🇺🇸えっ?いや…まあ。
見透かしたようにそう答える日本に、俺や親父、フランスは頷くしかなかった。
🇯🇵あっはっは!そんなに畏まるなよ。気軽に話そう。
日本はそんな俺等を見て、今度は声を出して笑った。
日本がそんな風に笑う事なんて無いから、またしても唖然としてしまった。
🇯🇵あー…面白いなお前等は。まあ、そうだなぁ…私はお前等が知ってる日本じゃないんだよ。
🇫🇷…ごめん。もっと詳しくお願い。
🇯🇵まあ、これだけじゃあんまり分からないよな。
そう言い、日本は俺等に着いてこいと促した。
日本に促されるまま、連れて来られたのは公園のトイレ。
🇺🇸何でトイレなんだよ?
🇯🇵まあ見ていれば分かるさ。
そう言い、日本はトイレに設置されている鏡に手を伸ばした。
トプンッ
するとどうだろうか。日本が伸ばした腕が、鏡の中に入ったのだ。
🇺🇸…は
🇯🇵っと…
グイッ
日本はそんなのお構いなしに、グイッと、鏡から何かを引っ張り出した。
🇬🇧え、にっ…日本さん?
親父がそう答えるのも無理はない。
何故なら日本が鏡から引っ張り出したのは、鏡の中の日本だったからだ。
🇯🇵さー?ビックリしただろ?
日本は鏡の中から引っ張り出した日本の肩を寄せる。
🇺🇸あ、ああ…ビックリするも何も…。
🇯🇵でもな、コイツはお前等が知ってる日本なんだよ。
🇺🇸ん?どういう事だ?
それはどういう意味だと日本に問う。
🇯🇵っだから〜
日本はもう1人の日本を抱きしめる。
🇯🇵こっちいる日本がお前等といつもいる日本で、私が鏡の中の日本!
日本ははっきりとそう答えた。
🇺🇸
🇫🇷 …はぁ?
🇬🇧
『続』