「どうしてこんなことを……」
彼を泉の淵にある、あの花畑の上に横たえながら、私は堪えていた想いを強くぶつけました。
「ごめんね……シャルロット……一人にして……ごめんね……」
その口調は間違いなく、オリバーそのもの。
「あなた……また私のせいで……」
すでに、傷から溢れ出る彼の血液が、花を赤く染めております。
その量から、すでに彼はもう、助からないと私は察してしまいました。
また私のせいで、愛する人を失ってしまう、ということを。
「ごめんなさい」
私がそう言うと、オリバーは私の頬に手を伸ばしました。
そして私が流す大粒の涙を、かつてと同じように拭いながら
「僕は、何度だって生まれ変わる。君と会うためなら」
と震える声で言ってくれました。
それからすぐでした。
彼の体から、力が抜けていったのは。
私はすぐに彼の体を抱きしめました。
「あなたを待っていた……!ずっと待っていたのに……!!」
どうして、私はまた、愛する人を目の前で失わなければいけないのでしょう……!?
一体私が何をしたというのです……!?
ただただ、愛する人の子供が欲しかっただけ。
それだけだったはずなのに。
「オリバー……シャリー……オスカー……私を置いていかないで……」
今度こそ、私もあなた達と一緒にいたい。
もう2度と離れたくない……!
お願い、誰か私の願いを叶えて……!
そう願った時でした。
「シャルロット……」
私の名を呼ぶ声がしました。
私が顔を上げると、そこにいたのはオスカーでした。
「オスカー……?あなた……生きて……?」
私が、オスカーに手を伸ばしたその時、オスカーの体がみるみると形を変えました。
それから……数十年ぶりに会う、懐かしい人が現れました。
「シャルロット……」
「ルイ……さん?」
あの、ハロウィンの日……私にオリバーと結ばれることができる体をくれた……そしてオリバーを私から奪っていった存在が、私を哀れみの目で見下ろしていました。
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