「はぁぁ?!」
と言うシダレの大きい声にビクッと肩をはね上げる。何事かと思い声のした方を見ると
両手を腰に当て自慢する様に仁王立ちしながらシダレの前に立っているヤエと
威嚇する様に立ち、机に置いてあるヤエからもらったドライフラーを指さしている2人の姿があった。
そんな状態でシダレが言葉を発した。
「なぁんでヤエだけで買うんだよ!!そこは3人でだろ!?」
そしてヤエがこう言い返す。
「だってサクラが欲しそうに見てたらから!!」
「だからってすぐ買うか!?」
と2人はいつも通り言い合っていた。
そんな中私は呑気に「シダレもなにかあげたかったのかな?」と考えていたがハッとそう言えばこんな事言っていたなと思い出し、料理中のソメイにこんな事を聞いた。
「ねぇ、ソメイ?」
「どうしたの?」
「なんかね、前に、シダレと行った時に、シダレがお花、欲しそうだったから……何あげたら良いかな?」
そう言うと目をパチクリさせて「あぁ〜」と納得したような顔になりこう言った。
「今日見に行ったお花畑に咲いてたもの以外ならなんでも良いと思うよ。」
「でも…」
「でも?」
「シダレだけじゃずるい!って喧嘩しちゃうから…あんな風に。」
とまだ言い合っているシダレとヤエに目線を少し送った。
つい、私も「あはは…」と苦笑いして
「確かに…」
とボソッと言う。その声が聞こえたのかふっとソメイが鼻で笑うのが聞こえた。
「まぁ、あーなっちゃうから例えば…10年後とかにサクラが生きてたら折り紙でも絵でも…そう言うので自分達にちょうだい?」
とソメイは優しく、惹かれてしまう様な微笑みを零した。私はそんなソメイを見ながら気がついた時にはこくりと頷いていた。
コメント
7件
なんで10年後なんだろ? つっかかるね。 多分私の理解力が無いせいだろう みんなかわいい
平和ですね………… …………… 平和………………かな………??
このまま折り紙教室始めようよ