コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
⚠︎nmmn⚠︎
お名前お借りしてるだけでご本人様には一切関係ございません。
ご理解できる方のみお進み下さい。
いつもと別界隈になってますすいあせん
side.清春
最近、隣からよく視線を感じる。
おそるおそるゆっくり隣に視線をやると、あっちも目を逸らしてくる。
俺はまたか、と小さくため息をつく。
隣に座っているのは双葉小太郎。
俺とは真逆のいわゆる陽キャグループに所属している。
そんな彼がなぜか俺の事を見てくる。
そして、こんな状況が1週間ほど続いている。
はじめこそ疑問があったものの、今では怒りすら湧いてきた。
なんにも集中出来んからいい加減やめて欲しい。
そして俺は決めた。
次、こっち見てきたら絶対目合わせてやめさせたる。
そう決めた矢先、5校時目の授業。
俺はいつも通り視線を感じた。
よし、今だ とタイミングを定めた俺は素早く小太郎の方に目をやった。
だが、小太郎と目は合わなかった。
.
頭の中がハテナでいっぱいになった俺は、とりあえず小太郎の目線を追ってみた。
すると、小太郎は窓の外の運動場を見ていた。
そこからさらに目を細めてみると、そこでは他クラスがサッカーをしている所だった。
…確かにこの一週間、新入生歓迎球技大会に向けてサッカーを練習していることが多い。
まさか、それを見てただけ…?
そうと分かった途端、俺は体から一気に力が抜けた。
そんな状態で呆然と小太郎を見つめていると、目が合ってしまった。
まずいと思い、すぐに目を逸らした。
こんなんじゃいつもの逆だ。
俺が小太郎のこと見つめてるみたいなった。
そう思ったと同時に、目が合ってしまった気まずさと俺の自意識過剰だった恥ずかしさが一気に俺を襲ってきて、その場から一刻も早く逃げ出したくなった。
そして放課後、帰ろうとした俺に担任の先生が話しかけてきた。
どうやら明後日の新歓に向けて資料を作って欲しいらしい。
めんどくさいから断りたかったけど、帰宅部だから暇だろうという先生の圧に負けて結局残る事になった。
…そう。小太郎と。
なぜこうなった…。
つづく