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※キャラ崩壊注意
🐹🐱
オレンジ色に染まる空を見ながらPCの電源を落とす。高い窓から改めて見る景色は俺が思うより満足する色でも景色でも無い。
「……あ、」
カランという音で無理矢理ハッとさせられる、何を落としたか椅子を引いて見ると彼とお揃いで買ったクナイのキーホルダーだった。
「なっつぃ、」
いつの間にか長くなった眉毛より下の前髪を分けピンで止める。昔は男なのに長い髪をバカにされたのを思い出しながら気に入っているコーヒーを淹れる。
「…あ、もう真っ暗」
今こうして起きている理由が分からない、だけどもう一度あの声を聞きたい…もう一度あの綺麗なオッドアイを眺めたい…欲望が
重なって
…重なって
……重なって
「…あ、朝」
もう外が明るいそう思い立ち上がろうとしたら足元に重みがあることに気がついた、下を向くと…..
見慣れた白髪と猫のような耳、見慣れた紺のスカーフ…
「遅すぎ…めちゃ待ったって。」
独り言のつもりだった、けど何故か涙が止まらなくて、心に空いたものが埋められたみたいで、嗚咽と一緒に泣いた。意味も分からなかった
「ん〜、何泣いてるの…よしよーし。ただいまぁー」
あぁ、やっぱり
綺麗だ