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セトに言うと、立ち上がり先程自分が座っていたところに戻った。
「次の年明けまでに人の助けをしたいの」
「…助けですか…」
「そう、この手紙を全部読んでその中から決めようと思うの」
「で…ですが宮様、この数えきれない程の手紙から決めるのも…..。
まだ年が明けたばかりでまだまだ忙しい。「四方拝」もまだ終わってませんし」如月には「節分・祈年祭・紀元節」などもあります。
すべての神事には決して手を抜く事は許されない…それに」「わかってる」
そう言って宮様は、優しい表情になり。「神事には絶対に手を抜かない。神としての責務もちゃんとする…たしかに、全員は助けられないけど、この手紙をくれた人の中には、**愛する人と生きたいだけなのに許さない世界で、今日もどこかで泣いている人。**そういう人達の力になりたいの…だから沖刃やセトにも協力してほしいんだ」
宮様は私とセトを見て頭を下げた。
「み…宮様、頭を上げてください。私は宮様の成すことに従うつもりです。」頭を下げ
「宮様、先程の私の失言誠に申し訳ございません。」
「謝らないで沖刃は悪い事を言ったわけじゃない。あたりまえの事を言ってくれただけよ、ありがとう沖刃」
優しく微笑みセトの方に体を向けた。
「セトは協力してくれる?」おずおずとした言い方で宮様が尋ねた。
「いいんじゃない。オレは、宮のやる事ならいくらでも付き合うよ」
「ありがとう。すごく嬉しい」
セトに笑顔を向けた。