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コメント
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はい、読み終わりました。 「……魔理……沙……?」——この一瞬の間、声が震えるところがもう、胸にきました。亜霊夢が自分の世界で魔理沙を看取った記憶を抱えていて、それでも「まあ当然よね」と平静を取り戻そうとする、その呼吸の整え方まで浮かぶようでした。別世界の魔理沙が生きていることは理屈ではわかっていても、実際に目の前にしたときの衝撃と、それをのみこむ強さ。2人の間に流れた風の冷たさが、最後まで余韻になりました。 続き、すごく気になります…!
第3話
〖基本的に変わらない世界〗
亜霊夢は、幻想郷の森を歩いていた。
足音は軽いのに、思考は重い。
亜霊夢(魔力、霊力、妖力の流れは私の世界と変わらない……)
亜霊夢(マナもちゃんと空気中に流れてる。構造はほぼ同一……)
指先で空を払うようにして、流れを確かめる。
――同じだ。
少なくとも“世界の基盤”はほぼ一致している。
だがそのときだった。
霊力感知に、ひとつの反応が引っかかる。
亜霊夢「……来る」
霊夢は足を止め、お祓い棒を構えた。
――次の瞬間。
???「あれ? こんなとこで何してるんだぜ?」
軽い声。
聞き慣れた調子。
そして――
???「霊夢……服変えた?」
そこに立っていたのは、魔理沙だった。
金髪、帽子、いつもの笑顔。
あまりにも“いつも通り”の魔理沙。
だが。
亜霊夢は、一瞬だけ動きを止めた。
亜霊夢「……魔理……沙……?」
その声は、かすかに震えていた。
――思い出す。
彼女の世界の魔理沙は、もういない。
不治の病。
魔法も、永遠亭の治療も届かず。
静かに、穏やかな顔で息を引き取った。
その瞬間を、亜霊夢は確かに見ている。
だから今、目の前に立っている存在が――
現実なのかどうか、判断がつかなかった。
亜霊夢(……まあ、私の世界で魔理沙が死んでも)
亜霊夢(別の世界の魔理沙が生きてるのは、当然よね)
ゆっくりと呼吸を整え、表情を戻す。
亜霊夢「……あなたの知ってる霊夢じゃないわよ、私は」
魔理沙「は?」
亜霊夢はお祓い棒を少し下げる。
亜霊夢「別世界から来た“霊夢に似た何か”って思ってくれればいい」
魔理沙は目を細める。
魔理沙「別世界、ねぇ……」
軽い口調のまま、しかし視線は鋭い。
魔理沙「面白いこと言うじゃないか」
風が一度だけ、森を揺らした。
――その風は、妙に冷たかった。