大変お待たせしてすみません!こちらはちびちゃんさんと天翔の小説となっております!何話かに分けて投稿させていただきます!結構な力作になりそうです!それではどうぞ!
※この作品はフィクションです。実在の人物・団体・事件などとは一切関係がありません。
一部敬称略
◯ちびちゃん
いつか上級・下級という身分の壁を無くすことが夢。一時期は孤児院で暮らしていたが、下級身分だからという理由で上級身分に壊され、友達も居なくなっていた。そこから一人で食べ物を探している時に街角でぶつかった天翔と意気投合し、一緒に生活している。
+情報
貴方には大切な人がいる。孤児院で貴方に優しくしてくれた友達。貴方はその友達をずっと探している。
◯天翔
両親が上級身分の人間に殺されているところを目撃。上級身分へ嫌悪感を抱いているが、いつか上級身分になることが夢。自分を大切にしてくれるちびちゃんを本当の家族のように思っている。
+情報
貴方はちびちゃんに会う前にとあることをした。貴方はちびちゃんにそれがバレたくない。
時は18XX年。貴方達は、カナルパトス州に属している”ソツホユ”という国で暮らしている。この国は上級・下級の二つの身分がある。上級身分は国内全人口の三割、下級身分は七割を締めている。また、この国は身分差別が酷く、下級身分は上級身分の命令が絶対。なぜなら多くの上級身分は下級身分をとても嫌っているため。下級身分の人々は上級身分のどんな理不尽な命令も聞かなければならないのだ。
そして、貴方達は下級身分の人間であるため、裕福な暮らしはできるはずがなく、日々肩身の狭い生活をしている。
天翔「今日はこのパン半分こですね。」
ちび「そうしましょう!」
グゥ〜、、、
ちび「・・・天翔お腹空いてますね。」
天翔「あはは、まあそうですね。」
ちび「天翔、良ければ私のパン食べてください!」
天翔「え?いやいや、そんなことできません。それはちびちゃんのなんですから。」
ちび「いつも助けてもらっているお礼です!」
そのような会話をしている貴方達に、
??「そこのお二人さん。そんなものじゃ腹は埋まらないんじゃないのか?」
一人の男性が話しかけてきた。
ちびちゃんはその男性について、ヒョロリとした体格でヒゲはボサっとしているが、上級身分の男性だという印象をもつ。
天翔はその男性について、不適な笑みを浮かべており、何かに巻き込まれるということを直感する。
天翔「貴方誰ですか?」
??「私はシアベアというものだ。よろしく。」
貴方たち二人は【シアベア】という名前に聞き覚えがあった気がした。
ちび「私たちに何か御用ですか?」
シア「いやあ。散歩をしていたら、意味のないことで譲りあう醜い下級身分の君たちが見えたからね。この優しい私が声をかけてあげたんだ。・・・失礼だったかな。そんな怖い顔をしないでおくれ。まあ、君たちの常識と私たちの常識は違うからね。」
シア「話題が逸れてしまったね。本題として、そんな物で分け合おうとする君たちに、これをあげるよ。」
そう言って貴方達の前に出されたものは、一つのお菓子だった。
シア「これは私が雇っている職人に作らせたお菓子なんだ。カップケーキと言ってね。このお菓子があれば、一人一つで譲り合わずに済むだろ?用事はこれだけだよ。それじゃ。」
そう一方的に話し、男性はこの場を去った。
ちび「行っちゃいましたね。」
天翔「なんだったんでしょうか。ただ自分だけが話してお菓子を置いていって。」
ちび「これ、どっちが食べますか?」
天翔「ちびちゃんが食べてください。」
ちび「ええ!?そんなこと出来ませんよ、。」
天翔「、、、ヒョイ。パクッ。」
ちび「ああああ!!??私のパンがあああ!?」
天翔「これでちびちゃんはそのお菓子を食べざるおえないことになります。」
ちび「くそう、、天翔ずるいです。じゃあ、お言葉に甘えていただきます。パクッ。」
ちび「、、おいしいです、!こんなにおいしい物、初めて食べました!!上級身分の方々は毎日このようなものを食べているんですね!!天翔、ありがとうございます!!」
天翔「それは良かったです!じゃあそろそろ、明日の食糧調達にでも行きましょうか!」
ちび「そうですね!」
ちびちゃんside
貴方は、下級身分でも買い物ができる商店街にやってきていた。
ちび「ふぅ〜。結構探していますが、食べられそうなものではありませんね、、。」
貴方がそのように食糧を探していると、それは前触れもなく突然だった。貴方の目の前に、キラキラと光る壁と、両開きの扉が現れた。その扉へ向かって台車を押す人のようなもの。そして、その台車の上には天翔が寝転んでいた。
ちび「天翔!?」
自然と天翔に向かって貴方が走り出し、瞬きをした瞬間、先程の光景は無くなっており、いつもと変わらない大通りの風景が広がっていた。今のはなんだったのか。天翔に何かあったのか。不安な気持ちが貴方に押し寄せてくる。
ちび「でも、天翔とはさっき別れたし、きっと見間違いですよね、?」
そう自分に言い聞かせるちびちゃんだったが、不安感は無くならないまま、貴方は食糧集めを再開し始めた。
天翔side
貴方は、上級身分がよく訪れる大通りにやってきていた。
天翔「上級身分は贅沢だからな。食べ物を残して廃棄されているものも多そうだ。」
貴方が食糧を探していると、上級身分の者だろうか。会話が聞こえてきた。気になった貴方は、聞き耳をたてた。
上級「ねえ聞いた?王様、死の真実を下級身分に伝えようとしてるっぽいのよね。」
上級「ええ〜そうなの?それで上級身分を増やそうとしてるんじゃないかしら。」
上級「ありえるわね〜。」
天翔は”死の真実”という言葉、上級身分を増やそうとしているという言葉を聞き、この街に何かが起こっているのではないかと感じる。
天翔「ちびちゃん、大丈夫ですかね。何かあったりしてないですよね。」
貴方はそんな不安を抱きながらも、少しながら食糧を持ち帰ろうとその場を後にするのだった。
夜、貴方達二人は無事に合流して夕食を取り始めた。その時、ちびちゃんが口を開く。
ちび「天翔、今日何かありましたか?大丈夫でしたか?」
天翔「僕は大丈夫でした。・・・ちびちゃんは?何かに巻き込まれたりとかはありませんでしたか?」
ちび「・・・いえ、私も特には。」
天翔「嘘ですね?」
ちび「え?」
天翔「何もなかったなら僕にそんなこと聞かないと思います。絶対ありましたよね?」
ちび「は、はい。実は、、」
ちびちゃんは昼の出来事を天翔に共有した。
天翔「なるほど、キラキラ光った壁と、その中の部屋に連れ込まれる僕がいたと、」
ちび「天翔!何か隠してないですよね、?」
天翔「ちびちゃんに隠す理由がないですよ。だって僕たち、血が繋がってなくても家族でしょ?」
ちび「!!、、そうですよね!」
天翔「敬語もやめよう!家族なんだから!」
ちび「うん!」
貴方達はこの夜を通して、互いの存在の大切さと”家族の温もり”を改めて実感したのであった。でも、こんな幸せがずっと続くわけではない。絶対に、何かは起こる。そんな警戒心を持ちながらも、”家族”を守ると決めたのだ。幸せが続く限り貴方は、有限な時間を”家族”のために大切にしていくだろう。
コメント
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投稿お疲れ様です♪ そしてありがとうございます😭ー!!!!!! 神作確定演出が来ました! しかも数話に分けて頂いて…わぁ…私達どうなっちゃうんだ… 宜しければお礼として私も書かせて頂きたいです!