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#短編集
くりまんじゅう
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#いわふか
雪月❄️
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#あべさく
夢花𓂃𓂂ꕤ*.゚
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#Snow Man
桃紫 さく🌸
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ab「作戦勝ちって何?」
mg「俺、阿部ちゃんの本当の姿を知りたい。あざといとか、キャラとか関係なく、そのままの阿部ちゃんを愛したいから。だから本音を言わせるよう仕向けた」
ab「手のひらの上で踊らされてたとは…」
mg「他に何か言いたいことある?」
何故こんなにも目黒くんは俺の心を見透かすの?会ったばっかりなのに…。でも、言いたいことなんか浮かばなくて、どうしたらいいか分からなくなる。
ab「俺の本音に気づいてくれてありがとう」
それしか、いや、それ以外の言葉が浮かばなかった。真の俺を愛してくれる人、それが目黒くんなんだって思う。心の底から、目黒くんと一緒にいたいんだよ。
mg「それだけか…」
ab「うん、じゃあ、また今度」
今日はいい。初めて本音を言える相手が出来たのだから。我儘は言わない。
目黒くんに背を向けて道を歩く。一旦のお別れだと思ったその時、目黒くんの腕が俺の身体を包みこんだ。
mg「最後みたいで嫌なんだけど」
ab「また連絡すればいいじゃん」
mg「ダメ」
目黒くんは抱きしめる力をより一層強くした。俺よりも身長の高い目黒くんは、細いのに鍛えられてるからかなり力が強くて。
すると、俺は目黒くんと向き合うようにひっくり返された。
mg「ねぇ、1回キスしてみません?」
ab「えっ?」
mg「お互いどう思うのか、試してみましょうよ」
ab「どう思うのかって…そんなの決まってるのに…」
mg「えっ?」
ab「俺は、目黒くんと一緒にいたいよ。恋人になりたいよ…」
叶わないとは思ってない。今は、まだ早いと思うだけ。キスしてお互いの気持ち確かめてみようなんて、向こうがまだこっちのことそういうふうに見てない証拠。
mg「俺も、恋人になりたいよ。だからキスしたいんじゃん」
は?目黒くん、俺のこと好きなの?てことは、キスしてみようって口実で、本気のキスを狙ってたってこと?完全に目黒くんに振り回されてる。こんなに思考が読めない人は初めてだった。
ab「でも、だからといってここじゃ…」
mg「なら、俺の家来てよ」
ちょっと待って!諦めてたお持ち帰りがここで達成?遊ぶつもりが、遊ばれてる。もう衝動に任せちゃえ。
ab「分かった」
mg「まじ!?やったぁ!」
ほんとに、無邪気に喜ぶ姿は大型犬のようで少年のようで。精神年齢が10歳で止まってるんだよなぁ。
目黒くんに連れられて、家にお邪魔することになった。
mg「2人だけでさ、二次会始めようよ」
ab「いいね」
目黒くんは冷蔵庫にあった缶ビールを2つ取り出し、俺に渡してくれた。
「ありがとう」と言ってすぐに乾杯する。実のところ、本命の人の家に行くことは今までなかった。ただの理想だった。それが、今目黒蓮という厄介な男に捕まって、理想を叶えているとは、思ってもいなかった。
mg「ねぇ、続きしようよ」
ab「キス?」
mg「うん」
ab「…いいよ」
そして、お互いを確かめ合うように軽い口付けをする。イケメンが目の前にいて、そのイケメンとキスしてるだなんて思ったら、心拍数が多くなって、目黒くんまで聞こえてしまうのではないかと不安になる。
mg「やっぱり俺、阿部ちゃんのことが好き」
ab「俺も、目黒くんのことが好き」
mg「俺と付き合ってください」
ab「はい」
こんなの決まってたことだ。てか、事前に宣告していたようなものだし。衝撃はない。でも何をするか分からない、それが目黒蓮。
mg「ねぇいつ名前呼びしてくれるの?亮平」
ab「ゴホッ、ゴホッ」
いきなりの亮平呼びで口に含んでいたビールを吹き出しそうになった。
ab「ちょっと、急過ぎだって!亮平呼びは」
mg「だって、俺ら付き合ったのにまだ苗字呼びとか、特別感なくて嫌なんだもん」
ab「そう、だけど…」
mg「ほら、呼んでみて」
まっすぐ見つめてくる。もうキャラは通用しないし、純粋に俺のことを好きでいてくれる人を拒否したくない。
ab「れ、、、蓮、?」
mg「可愛すぎ…反則」
また、目黒く、じゃなくて、蓮の顔が近づいてくる。こんな幸せなことあるんだぁ。
ガチャ
ru「ただいまー、ってえぇ!?お、お兄ちゃん!?な、何してんの!?」
mg「ラウール、帰って来るなら連絡してよ」
ru「別にいいでしょ兄弟なんだし」
ab「えっ、ちょっ、話が追いつけないんだけど」
mg「ああ、えっと、まずね、コイツは俺の弟のラウール」
ab「ラウールくん…」
mg「で、俺の恋人の亮平」
ab「えっ?」
ru「まじ?良かったね恋人出来て」
ab「言って良かったの?」
mg「今のところ見られたら言うしかないし」
ru「安心して亮平さん、だっけ?」
mg「阿部ちゃんって呼んで」
ru「えっ?」
ab「あぁ、阿部亮平って言います。阿部ちゃんってよく呼ばれてるので」
ru「なるほどね。兄ちゃんは名前呼びは自分のものだって思ってるわけだ」
mg「そうだけど?」
ru「はいはい。阿部ちゃん、兄ちゃん独占欲強めだけど頑張って」
ab「はぁ…………?」
今日初対面だったから、蓮の知らないこととかたくさんあるけど、付き合って良かったのかな?
ru「あっ、お取り込み中でしたか!どうぞー見ないんで」
mg「弟がいるのに続けられるかっ」
ab「ねぇ、蓮。話変わっちゃうけど、初対面で付き合って良かったの?」
mg「俺は気にしないよ。亮平は気にする?」
ab「ううん。お互いなことよく知らないときに付き合っていいのかなって思っただけ」
mg「これから知っていけばいいよ。ゆっくりでもいいから、俺はまず、亮平と恋人になりたかった」
ゆっくりでいい。蓮が言うと、妙に説得力を感じた。
mg「証明してみせるから。キャラじゃなくて亮平という人を好きになったってことを。だから、恥ずかしがらずに、ありのままをさらけ出していいからね」
キャラじゃなくて、ありのままを。俺は今まで、モテる人になりたくて、色んな技を身につけて、「あざとい阿部亮平」を演じ続けた。
でも、本当に大事なのは、モテることじゃなくて、ありのままを受け入れてくれる人を見つけることだった。それを、貴方が教えてくれたんだよ。
ab「ほんと、蓮の思考回路は分かんないや」
mg「褒めてる?」
ab「さぁ?」
Fin
コメント
2件

うー最高やっぱり良いですね🙆😄 手のひらで転がされていましたか。 何も隠さない本音で打つかて来てくれる それで好きになってくれた 弟ラウールの帰宅にはビックリだけど🫢 後日談読みたいな…
ああああ最終話…!😭💕 完結お疲れ様です、コアラと木の実さん!! いやもう蓮くんの「亮平」呼びからの阿部ちゃんの「れ、蓮…?」の流れがエモすぎて鼻血出るかと思った🥺💦 弟ラウールくんの突然の帰宅で「お取り込み中でした!」ってシーンも笑ったし、最後の「ありのままをさらけ出していい」って台詞にじーんと来ました…✨ 2人のキャラの裏にある本音同士がちゃんと向き合えて、恋人になれて、本当に良かったね…!💞 これからゆっくり知っていくって蓮くんが言ってくれたのも愛おしすぎる…! 素敵な作品をありがとうございました!また読み返します🌸