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アンジェリカが毒を飲んだ。
それも自ら。
自分にあれだけ苦戦を強いた妹が、人々の目の前で勝手に死ぬ。
その事実がフレデリクの肌をゾワゾワと恐ろしい喜びで満たしていく。
(ここで死んでくれたらラクでいい!)
フレデリクはアンジェリカの死を願い、傍聴席のものは自分たちの居る場所さえ忘れて立ち上がろうとした。
アンジェリカが小指を唇から離すまで、誰もがまばたきすら忘れていた。
そして、静寂の中でアンジェリカが言った。
「間違いなく砂糖ですわ」
その瞬間、フレデリクが目を見開いた。
時が戻って来たかのように傍聴席にどよめきが戻ってくる。
裁判長まで目を丸くして薬入れとアンジェリカを見比べ、彼女と同じように中の粉を指につけて舐めた。
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