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すると、アゲハの隣に誰かが座った
?「君達、脱走希望?」
アゲハ「え?」
アゲハは目を見開いて隣(左)に座った男の子を見やる
?「ああ、ゴメン!君達の話が気になって、つい口を出してしまった。
来て早々、スパルタ教師に歯向かって、補習の時も超人的に凄かったんだって?」
緑のサラサラな髪に黒縁の四角い眼鏡を掛けた男の子は、アゲハ達を褒める
ジンペイ「いやぁ~…それ程でも……」
ジンペイ「アルマジロ!」
毎度お馴染みのポーズを決めるジンペイ
?「あはは!……僕なら、君達の力になれるかもしれない」
アゲハ「どういう事?」
?「僕も、ずっとここから脱走したくて、補習を受けながらアカテントラズの構造を調べてたんだ。
ここの地図なら、完璧に僕の頭に入ってる」
男の子は自分の頭を指差す
「「「おぉー!」」」
アゲハ「ここってかなり広いのに……凄いね!」
?「ぁ…//////……アカテントラズには、結構前から居たからね…///」
男の子は何故か顔を赤くし、照れくさそうに頬を掻く
これは…もしや、アゲハの事が……
?「1人じゃ勇気がなくて動けなかったけど…不思議な力を持つ君達と一緒なら、
なんだか脱走出来る様な気がするんだ。
オホン……改めて、僕は2年の『久瑠瀬イクト』。
僕も、仲間に入れてくれないか?」
アゲハ「じゃあ、イクト先輩ですね!」
コマ「よろしくお願いします!」
アゲハとコマはイクトにペコリと頭を下げた
ジンペイ「アカテントラズからの史上最大の脱走……
絶対成功させてやるぜ!」
マタロウ「くぅぅぅ…!アガるゥ~!!」
マタロウはプロテイン丼を口の中にかき込んだ
アゲハ「ちょっ、マタロウ君それ…!」
マタロウ「まっず~い!!もう一杯っ!」←
トオル「イクト君……」
スパルタ教「消灯!」
電気は一斉に消え、辺りは真っ暗になっていた
アゲハ「コマ君達、上手くいくかな‥‥?」
彼女は男子とは違う女子専用の牢屋に入れられていた
ミノ「それにしても、ホントアゲハ、気に入られているね~」
彼女の部屋は女の子らしい部屋で、冷蔵庫やテレビなどもついていた
アゲハ「檻がなかったら、ただの普通の部屋だよね(苦笑」
アゲハはミノたちと部屋の中を少し見ていると
牢屋の鍵を盗ってきたコマジロが檻を伝い、アゲハの前で止まった
そして器用に腕を動かし、ガチャリと鍵を解錠した
アゲハは小声でコマジロにお礼を言う
アゲハ「コマジロ君、ありがとう!」
コマジロ「クムクムクム!」
コマジロも嬉しそうにアゲハに擦り寄った
アゲハはなるべく足音が立てないように扉をそっと開け、残りの4人にも鍵を渡した
最後にイクトが牢屋から出たのを確認して、マタロウは小さく声を上げる
マタロウ「よし!作戦通りだ!」
ジンペイ「やったぜ!」
アゲハ「イクト先輩のお陰ですね!」
イクト「いやぁ、まだまだこれからさ…///」
イクトは照れ臭そうに頭を掻いた
アゲハ、ジンペイ、コマ、マタロウ、イクトの5人は、
極力足音を立てないように廊下(?)を走り抜ける
すると、右から声が聞こえた
トオル「イクト君!」
イクトは驚いて立ち止まり、声のした方を見やる
イクト「ト…トオル…!?トオルじゃないか!」
イクトは嬉しそうにトオルの元に歩み寄る
ジンペイ「あれ?そこ知り合い?」
イクト「ああ、友達だ」
アゲハ「トオル先輩の友達って、イクト先輩だったんですね!」
トオル「うん。なんか、すごい事になってるね…」
コマ「これから脱走するけど、トオル君も、」
ジンペイ/コマ「「Togetherしちゃう?☆彡」」←
2人は左手を腰に当て、右手でビシッと自分を指差す
マタロウ「軽ッ!;」
トオル「うん、僕も連れて行って欲しい!足手纏いにならないようにするから!」
友達の頼みを、イクトが断るはずないだろう
イクト「勿論!一緒に行こう!」
イクトは優しく微笑んだ