テラーノベル
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喰われて最初に思った事
此奴めちゃくちゃ臭い
今までと比べて物にならない
ガチでふざけんな
てか
熱い、兎に角熱い
肉を手で肉を除ける、ただしばらくすると手が肉に沈んでしまう
『…んーー…』
片足を軽く動かし、少し上げて、一気に肉に押し込む
グリグリと奥深く片足を伸ばす
邪魔な肉を手で削ぎ下に落とす
ぐるんと首を回し口を開け肉を引きちぎる
『お”ぇ”ぇ…』
飲み込んでしまったのは仕方がなかったが案の定まずい
数回、それを繰り返し少し隙間が出来た時、更にもう片方の足や手を沈ませる
手で感触を確かめる、少し感触の違う部分、そこを引き破るように手を一度抜きそこの部分に突っ込む
そこが破れ、臭いがまだマシな空気が入ってくる
穴を広げ、足を出し
『はぁ…出れた』
身体中血だらけで正直何処かで洗い流したい
私が体内で散々暴れ回ったからかソレは動いていない
『…死んでるよな…?』
ツンッと突いてみる
反応無し
そこでようやく安堵し、此処から出ようと振り向いた
『……あ?』
目が眩む、何でだ?
ガクンッと地面に膝を付く
『…あ…れ』
おかしい、毒ガスとかじゃなくて
力が…全く…入らな
「はぁ…全く、最近の若者は…」
ガブリエルが深い溜息を付く
主人公は口調が荒い、何度直そうとしてもアレは一向に直そうとしない
「っと、もう5分か」
そろそろ終わった頃だろう
古びたドアを開き中の様子を確認する
あの肉団子は居ないようだ
「…」
倒れているアレを見つけ近づく
「息はしてるな」
新人の実力にしては上々と言う所だろう
《あら、ソレの事気に入ってるのかしら?》
黒いモヤの様な者がガブリエルに話しかける
「…口を慎め」
ふふっとソレが笑う
《怖いのね、せっかく私が貴方に力を貸してあげてるのに、酷いんじゃないかしら?》
「…」
《だんまりかしら?随分と惨めね》
「…」
事実なのか険しい顔をしたガブリエルを感じ取りソレは笑う
《まぁ良いわ、アレは貴方にとって一番欲しい存在でしょう?、貴方が死ぬまでその無謀な挑戦に付き合ってあ♡げ♡る♡》
ソレはガブリエルをとても愛おしそうに見つめる、気が済んだのか消えていった
しばらくの間、ガブリエルはその場に立ち尽くす、そして動き出しガブリエルが気絶している主人公を担ぎ、足早に去って行った
コメント
5件
うわ……第17話、読んだ後にしばらく息を止めてた自分がいました。冒頭の「喰われて最初に思った事」で体感温度が一気に変わって、肉をかき分けて脱出するまでの生々しさにぞわぞわしました。特に「お"ぇ"ぇ…」って飲み込んじゃった描写、現実の反射みたいで息苦しくなる。ガブリエルと黒いモヤの会話も、アレ=主人公に対する執着とからかいが不気味で好きです。「死ぬまで付き合う」って台詞、ここからどう繋がるのか楽しみ。世界観の厚みがじわじわ来てます。続きが気になる!