今日も女の子たちの声が響く
rd「おはよー」
女「キャー!」
うるさい、なんて思ってしまう
でもあれを浴びるのはやはり気持ちいいのだろうか
女の子に囲まれらっだぁが少し困っているような顔をする
人気者は辛いな
でもそんなみんなの憧れらっだぁが俺の隣の席に座っている
キモくなるからあまり見れないけど
やっぱり綺麗な顔立ちをしている
でも、なんかずっと眠そうでそこが可愛いと思ってしまう
「おーい、授業始まるぞー」
先生の声が聞こえたらみんなすぐに帰っていく
一校時目は美術、似顔絵を描くらしい
2人1組になるのか、、、
このクラスは奇数、いつもは先生と組むが似顔絵となるとなんだか気まずい
やっぱりらっだぁはすぐに囲まれ
「一緒にやろー」
なんて声を掛けられてる
いいな、俺もらっだぁに声を掛けられたら、、、
rd「あ、ねぇ」
pn「へ、な、何?」
いきなり声を掛けられた、クラスメイトからの視線が刺さる
視線が痛いとはまさにこのことだ
rd「似顔絵ペア組まない?」
いきなりだったものだからびっくりした
rd「嫌だった?」
嫌?そんなわけ無いが、、、
pn「俺で、いい、の?」
もちろんまともに話したこともない
今は嬉しさよりも驚きが勝っている
rd「ダメだったら誘わないでしょw」
まぁ、それはそうだ
もちろん俺に断る理由はない、むしろ大歓迎だ
pn「じゃあ、よ、よろ、しく?」
rd「よろしく」
やっぱり無理だ、ぼーっとしてしまう
コミュ症な上に絵もあまり上手くない
何で俺と組もうと思ったのかは謎だ
でも、、、らっだぁの顔がじっくり見れる
でも同時にらっだぁが俺の顔をじっくり見るということ
なかなか恥ずかしい
でも恥ずかしがっている場合ではない
今は何としてでも絵に集中しなければいけない
授業終わりが近づきペアで前に出て発表しなければならない
俺が焦っていると
「痛っ!」
何だか誰かがふざけていて椅子から落ちたようだ
その時頭も打ったらしく先生に保健室に連れて行かれた
可哀想だけど、これは助かった発表は中止だ
そんなことを思ったのも束の間
rd「ねぇ、絵、見せて」
え
そんなこと出来るわけ、、、
rd「俺はこれ」
うわ、、、何だか美化されすぎじゃないか?
何だか目を引くような絵だ、でもこれを出した後に俺が出さないといけない
恥ずかしさで胸が裂けそうだ、でもやっぱり見せなきゃいけない
pn「これ、、、」
rd「おー!すご!上手!」
あまりの反応に驚いた、俺の絵が上手い訳がないからお世辞なんだろうけど
やっぱり褒められるのは嬉しいましてや好きな人に
pn「らっだぁさんのも上手だったよ」ニコッ
rd「モデルがいいからね」
こういうとこでサラッと褒める、さすがモテ男
でも恥ずかしさで顔が熱い
rd「?なんか、顔赤いよ大丈夫?」
rd「具合悪い?」
この熱さは違うと思うけど
そういえば、朝からずっとふらふらするような気もする
pn「大丈夫」
rd「でも一回保健室行ったら?」
熱もないと思うけど、、、
?何だからっだぁが3人?好き過ぎて幻覚でもみたか?
その時から俺の意識は途切れた
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