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「これで終わりだよ」
僕の知らなかった過去。いや、忘れていた過去…真白に言われて思い出した。そうだ、僕は…
「真白ちゃんのことが大好きだった…」
自然と涙が溢れてくる。声を上げて泣いてしまった。僕はなんでこんなに大切なことを忘れていたんだろう…いや、忘れちゃいけなかった。真白が大切で仕方がなかったのに、簡単に忘れられる存在じゃなかったのに…
「ごめんね真白、ごめん…!」
僕は謝ることしかできなかった。忘れてしまっていたことへの罪悪感で潰されてしまっていた。そして、ふと思い出した。
「拓馬くん、今でも自分のことを僕って呼んでるんだね。記憶はなくなってたはずなのに…」
なんで僕は自分のことを僕と言っているのか。なんで真白はいつも僕を見て懐かしそうにするのか。全部わかった。真白とのあの約束のせいだったんだ。