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『五章 ハッピーエンドのその先へ』【食堂 夕方】
午前中は瑞稀と話したり、舞園さんと食事をしたりしながら時間は過ぎていき
集合時間の少し前に舞園さんに呼ばれ、食堂へ集まった
舞「今から先に料理作っちゃいませんか?長い時間ゆっくり楽しめるように」
荒「いいな!何作るんだ?」
舞「えっと…ケーキとサンドイッチ、唐揚げとサラダにポテトです」
三「じゃあ私はポテトと唐揚げやる〜」
雷「じゃあ俺はサンドイッチでもやろうかな」
舞「ケーキは最後に全員でやるので、私はサラダやりますね」
荒「じゃあ俺は味見係」
雷「瑞稀もサンドイッチ係な、大変だし」
そんな感じで料理作りは平然と行われていった
三「完成〜、意外と時間が掛からなかったわ〜」
舞「ですね…!最後はお待ちかねのケーキです!」
雷「楽しそうだな」
荒「女子は可愛いものが好きだからな」
クリームをゆっくり絞り、イチゴやバナナなどのフルーツを盛り付け
最後に1人ずつ蝋燭を刺していった
パーティーは穏やかな様子で進んでいった
ここに来る前の思い出話や、武勇伝、怖い話。そして話題はこれまで
舞「そういえば、飯田橋さんって下の名前言ってないですよね?」
荒「あー、確かに。なんでだろ?」
雷「自分の名前が嫌いだったとか?」
三「思い出せないって可能性もあるわね」
舞「確かに、そうですね…」
荒「…そういえば初めて起きたコロシアイってさ、違和感がすごくなかったか?」
雷「…確かに」
荒「なんか、トントン拍子に進むっていうか…なんかおかしいなって思ったり」
舞「一応クロはあってたらしいですけど…」
三「…まぁそんな暗い話なんかしないで、そろそろケーキにしない?」
舞「いいですね!そうしましょう」
雷「やっぱケーキが好きなんだな」
舞「はい…!その…小さい頃からお姫様とかに憧れてて」
雷「お姫様?」
舞「王子様と結ばれてハッピーエンドを迎えるお姫様…それを象徴する物の一つなので…」
雷「確かに、お姫様と言ったら豪華なドレスとかケーキとかのイメージはあるな」
舞「…わかってくれる人がいてくれて嬉しいです!」
そんなことを言いながら部屋の電気を全て消し、蝋燭に火を灯した
蝋燭の蝋が垂れ、ケーキに着く頃に火を吹き消し、ケーキを分けて食べた
その後はケーキを食べながら話をし、片付けは明日やることにして
お腹いっぱいのまま、ゆっくりと眠った
次の日あんなことになるなんてつゆ知らず