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9章
束の間の休息
―静寂を裂く凶風―
「巫女さま方。お待たせいたしました。宿主と話がつきました。ご案内いたします。こちらへどうぞ」
宿主と話をするため羅刹は4人を残し宿屋に入った。
邪神が復活し世界を滅ぼそうとしてる。それを阻止するため四神の加護を受けた巫女が立ち寄った…と。その話を聞いた宿主は離れにある一番豪華な部屋を用意したのだった
「羅刹さん。ありがとうございます。助かりました」
部屋に入り椅子に座ると蒼紫は申し訳なさそうに羅刹へと声をかけた。
「いいえ青龍の巫女さま。僕は、皆さまが安心安全に旅をし疲れた心身を癒せるよう、お手伝いするのが役目でございます。どうか、お気になさらないでください」
4人を座らせ蒼紫に言葉を返しながらお茶の用意を始めた羅刹を見て詞葉が
「羅刹さま!私にも手伝わせてください」
「いいえ玄武の巫女さま。先程もお話しましたように、これは僕の役目。ですが、お心遣い感謝いたします。」
立ち上がり手伝おうとした詞葉を首を振って椅子に座らせ柔らかな笑み浮かべ頭を下げ用意したお茶を差し出した
コンコンコン
「巫女さま方。夕餉をお持ちいたしました」
ノックの音に羅刹がドアを開け夕餉を受け取りテーブルに次々と並べた
「羅刹くんて、何でもできて凄いなぁ…!!美味しそう♪いっただきま〜す!」
並べられた傍から皿に取り分け美味しそうに食べ始めた琥珀を見て
「白峰さん…手を合わせてからにしたら?」
苦笑い浮かべ蒼紫は琥珀に視線を向け手を合わせいただきます。と言って食べ始めた
「この街は、この鶏肉を煮込んだ料理が名物です。柔らかく美味しいですよ」
「ありがとうございます。神官さまも食べてください」
自分達の取り皿に料理を盛り付ける羅刹に煉華は苦笑い浮かべ見つめた
「はい。ありがとうございます朱雀の巫女さま」
にこっと笑い次々運ばれる料理をテーブルに並べる羅刹に琥珀が
「羅刹くん。それ美味しそう。ちょーだい」
琥珀が皿を差し出し羅刹が受け取ろうとした刹那!!
ガシャーン!!
突然の突風に窓ガラスが割れ部屋の中が風に煽られぐちゃぐちゃになった
「あ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”!!まだ、みんなが食べてるでしょーが!」
散乱した食べ物を見て大声で叫び涙目になり
「食べ物を粗末にすることも食べてるのをジャマするのも恨みは、おっきいからね!」
双剣に手をかけ外に多数いる敵を睨みつけた
それに対して蒼紫はため息をついて
「白峰さん……怒るところ、そこなの?」
と…少し呆れ気味にツッコみながらも敵に視線を向け
「でも食べ物を粗末にするのは許せないのは確かね…」
「白峰さんも神代さんも……まずは魔獣を何とかしましょ」
「まーまー。みんなで早く片付けて、ゆっくりデザート食べましょう。ね? 羅刹さま」
柔らかく笑い詞葉も錫杖を手にとり立ち上がり羅刹に視線を向けた
「はい、玄武の巫女さま。僕も微力ながら、お手伝い致しますよ」
羅刹が静かに微笑んだ、その瞬間――。
魔獣たちの咆哮が夜の街に響き渡る。
四人はそれぞれの武器を手に取り、一斉に駆け出した
コメント
1件
輪廻さん、第9話読了しました! 食事中にまさかの襲撃、しかも食べ物を台無しにされての琥珀の怒りがめっちゃツボでした。「食べ物を粗末にすると恨みはおっきい」って台詞、キャラの個性爆発してて好きです。蒼紫の呆れツッコミも絶妙で、緊張の中にコミカルな空気が残ってるのがいいバランス。羅刹の「僕も微力ながら」のあとの展開が気になります!続き楽しみにしてます🔥