【注意】
・💛が少し病んでる
・暴言少しあり
・捏造
・ご本人様とは関係ありませんので迷惑をかける事のないようお願いいたします
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♢ side Mukai Koji
あれから月日は流れ、照兄のリハビリが始まってから約2ヶ月ほど経った。
でも、まだ少ししか歩く事は出来なくて、中庭への散歩には車椅子を必要とされていた。
「てーるにぃ?」
俺はある日、1人で病院に来ていた。少しでも彼を元気づけたくて、少しでもリハビリのサポートをしてあげたくて、俺はやってきた。
Hika「……、」
だが、名前を呼んでも彼は外の景色をぼぉーっと眺めていた。
「……照兄ってば!」
Hika「!、」
少し大きな声を出すと、流石に聞こえたのはこちらを振り向く。
Hika「康二……。」
「(やっぱ元気無いな……何とかして照兄を笑顔にさせたい、)」
Hika「リハビリの手伝い来てくれたの?」
「そう!」
Hika「ありがと、今日は1人だけ?」
「そやな、誰も誘ってないんやわ。」
Hika「……久々に、康二と2人きりで話したかも。」
「確かに。最近あんま無かったもんな。」
Hika「康二と居ると元気出るから助かってる。」
「……そう?良かった。」
嘘や、俺には分かる。本当の笑顔じゃない事くらい分かってる。
「なぁ照兄、リハビリ行く前に散歩行かへん?」
Hika「……ごめんだけど、俺早く歩けるようになりたいから、」
「……あんな照兄、1つ俺の話聞いて欲しいんや。」
Hika「……話?」
「確かに、照兄には早く歩けるようになって欲しい。俺も、皆も思ってる。」
俺は照兄と視線を合わせて今の気持ちを話した。
「でもな、それよりももっと思ってる事があんねん。」
Hika「……俺に?」
「うん。」
Hika「……何?」
「照兄が笑顔で居てくれる事が、俺は1番願ってる。」
Hika「……、」
「焦らんでええねん。急がんでもええねん。俺らも、ファンの皆もゆっくり待ってる。照兄の体が大優先なんやから、無理にリハビリして体壊してもうたら元も子も無いやろ?」
Hika「それは、そうだけど……。」
「休む時は休んでや、楽しい話いっぱい持ってくるからさ。」
Hika「……。」
「大丈夫やで、照兄。」
Hika「……っ、うん……ごめん、俺……周り見ずに1人で焦ってた。」
「これからは、自分のペースで頑張ってこや。」
Hika「うん、」
♢ side Iwamoto Hikaru
夜、俺は1人病室で窓の外を眺めていた。今朝は康二に励まされ、心のどこかで焦っていた気持ちが少し消えた気がする。
「……。」
だから今日はリハビリを休んで、気分転換に康二と散歩をした。彼は俺が乗った車椅子を押しながら楽しそうに話を聞かせてくれる。
「……助けられてばっかだ。」
……その時だった。
スマホのバイブ機能が作動した。
「……?、」
電話だ、相手の名前は「阿部」だった。こんな夜中に何の用だろうか。
「……もしもし、」
小声で応答すると。
Abe『……ごめん、起こした?』
「いや、起きてた。」
Abe『そっか、夜中にごめんね。』
「全然。どした?」
Abe『その、実は伝えたい事があって。』
「伝えたい、こと?」
Abe『……ライブ、やらないかって。』
「……は?」
Abe『照が休止中なの伝えたハズなんだけど、上手く伝わってなかったみたいで……。』
「……、」
話は、単独ライブの件についてだった。俺達Snow Manは最近仕事も忙しくてライブが開催出来ていなかった為、今年こそはやりたいって話を皆でしていた。その矢先に俺がこうなってしまって、今年もか……と考えていたのだ。
Abe『……だから、今回は申し訳ないけど断るね。』
「……いや。」
Abe『え?』
「やろう。俺達の今年の目標なんだ。」
Abe『で、でも照……、』
「俺は頑張る。動かせるようになって、ライブする。」
Abe『……駄目だよ、無茶したら体が壊れる。』
「……それでも、頼む。俺のリハビリをサポートして欲しい。」
Abe『……照……。』
「……これ以上、ファンの皆を悲しませたくない。Snow Manにもスタッフさんにも迷惑かけられない。」
Abe『……分かった、皆にも伝えておくね。』
「……ごめん、俺のわがままで。」
Abe『ううん、照ならやるって言うと思ってたからね。』
「……ありがとう。」
♢
『照ー!』
「!、佐久間と翔太……ありがとう来てくれて。」
Shot「全然。照なら単独ライブやるって言うと思ってたし。」
Saku「まぁ俺達の今年の目標だったからね、照の気持ちめっちゃ分かる。」
「……ありがとう。」
Shot「俺ら何すればいい?」
「補助して欲しい、歩くのに慣れないと。」
Saku「了解!じゃあ手貸すからせーので立つよ?」
「おう。」
♢ side Fukazawa Tatuya
Snow Manの単独ライブが決まった。俺達も薄々感じていたけど、照はやると思っていたし俺達も準備に励んでいた。今日は佐久間と翔太がリハビリのサポートに行ってくれている。
だけど、そんな中で俺達は不安を感じていた。
Rau「……もし、照君がライブのリハーサル、それに練習まで歩けなかったらどうするの……?」
Ren「おいラウ……、」
Rau「っだって!俺心配だから……。」
「……照をあまり動かさないように構成を組むか……最悪、ライブを中止するか。」
Koji「……まぁそうなるわな。」
Abe「っでも今は照の事を信じよう?照ならきっと……、」
Date「……ファンの人を悲しませる訳にはいかない。それに、このライブの設営に多くの人達が関わってくれてる。これは俺達だけの問題じゃないんだよ。それも考えないと。」
Abe「それは、そうだけど……、」
Koji「……それで失敗してもうたらどうするん?」
Abe「……っ照を信じてないって事?」
Koji「そういう訳ちゃう。俺は照兄に無理して欲しくないんや。無理して、慌てて、1人で苦しんで、それでずっと歩けないままで……俺はそれが嫌なんや。照兄が思うがままに踊れる姿を、俺は見たい。やからライブは辞めるべきやと思う。」
Ren「照君の思いを無駄にする事になるよ。それでも良いの?今も頑張って歩こうとしてるんだよ?」
Koji「それがダメやって言うてんねん。照兄に無理させてもうとる。」
Rau「こ、康二君……めめも落ち着いて……。」
Ren「俺は照君の思いを無駄にしたくない。これは照君が決めたから、俺達がどうこう言う問題じゃないと思う。」
Koji「っやから何回言ったら分かんねんって!!」
「落ち着け。」
皆不安に押し潰されている。照が居ない今、どうすればいいか、このままでいいかを判断するのがとても難しくて、どうしてもぶつかってしまう。
「(俺が冷静で居ないと、最年長が頑張らないでどうすんだよ。)」
Ren「康二の気持ちは分かる。でも、照君は無理してでもライブに行くって言う目標を叶えようとしてる。だから俺達がそれをサポートするべきなんじゃないの?」
Koji「照兄の事をもう無理させたくないんや、そもそもは過度のストレスが原因でこうなったんやから、今は休ませるべきやろ。」
「待て2人共、とりあえず落ち着け。」
Koji「っふっかさんは今関係無いやんか!!」
Ren「今は黙っててください。」
「っ……、」
駄目だ。俺じゃ、止められない。
「(……照だったら……止めれるんだろうな。)」
Abe「ちょっと、ふっかに対してそれは酷いでしょ。」
Rau「もう皆落ち着いてって……、!」
「(駄目だ、ここで挫けんな俺。止めないと状況が悪化してライブの話どうこうじゃなくなる。)」
と、もう一度止めに行こうとした時だった。
『黙れ!!!!』
その突然の大声に、俺達は肩を揺らした。それと共に唖然とした。
……何故なら。
Date「……落ち着けって言われてんのに何で1回で落ち着けないの?大人だろ?お前ら。」
Rau「だ、舘さん……?」
あまり声を荒らげる事も、怒る事もほとんど無い舘さんが今までで1番怒っていたからだ。
Date「なぁ。」
ずいっ、と舘さんは康二とめめの方に圧をかける。
Koji「っ……、」
Ren「ぁ、ご……ごめ、なさ……っ、」
Date「泣け、とも謝れ、とも言ってないだろ?」
Abe「だ、舘様……、」
Date「泣くんなら最初っから言い争いすんな。」
普段怒らない彼だからこそとても怖く感じるのだ。そりゃ泣いてもしょうがないが、今の舘さんには関係ないだろう。てか俺も怖くて泣きそう。
Date「それと、ふっかに酷いこと言ったよね?2人のこと止めてくれようと動いてくれたのに、何でそれを踏みにじるの?」
Koji「……、」
Ren「……。」
Date「だから泣くなっつってんだろ。泣く前にふっかに言うことあるだろ?」
Ren「……ふっかさん……ごめん、なさい……その、黙ってとか言って……。」
「あ、いや俺は全然、!」
Koji「……、」
Date「……康二。」
Koji「……ふっか、さん……ごめんなさい、」
「ううん、大丈夫。」
Date「……。」
すると舘さんは楽屋の扉へ向かっていき、ドアノブに手をかけた。
Abe「舘様どこに、」
Date「……頭冷やしに。」
Rau「え、ちょっ舘さん、!」
俺達の言葉も気にせず、楽屋の外へ出て行ってしまった。
Ren「……、」
「と、とりあえず俺は大丈夫だから!な?舘さんはああ言ってたけど、俺大丈夫だから。」
Ren「……でも、舘さん怒って出てっちゃった……、」
Abe「多分俺達を思って出てったんだよ。大丈夫、舘さんと話してくるから。」
Koji「……。」
♢ side Iwamoto Hikaru
リハビリが終わり、病室で佐久間と翔太と話していた時、翔太の携帯に電話が掛かってきた。
Shot「ごめん、ちょっと行ってくる。」
「おう。」
Saku「行ってらー。」
・
・
・
それから数分ほどして翔太が帰ってきた。
Shot「はぁ〜……。」
それも、ため息をつきながら。
Saku「どうしたの?誰から?」
Shot「涼太から。」
「何かあったの?」
Shot「康二とめめが喧嘩して、それを涼太が怒鳴って今頭冷やしてる最中だって。」
Saku「えぇ、舘様って怒るんだ……。」
「まぁ一応人だから怒るだろうけど……舘さん怒らせるって相当な事したなアイツら。」
Saku「でも何で電話してきたの?」
Shot「涼太って滅多に怒らないから、この後どうすれば良いか分からないって俺に相談してきた。結構悩んでたし、その場の空気もヤバくしたらしい。」
「なるほど?」
Saku「……んー難しいなー。」
Shot「……俺ちょっと涼太のとこ行ってくるわ。アイツこうなると1人で溜め込むから。」
「了解。」
Saku「照は俺に任せろ!」
Shot「頼んだ。」
コメント
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舘さんってリトル照みたいなとこあるもんなーみたいに妙に納得して読んでます。ゆり組尊い。
何故か私も怒られたかのようにびくびくしてる笑続き楽しみです!