テラーノベル
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202〇年 12月4日 11時20分
起きたとき、ここがどこかわからない。
知らない鬼が、、いやただの人だ。
ただの知らない人、知らない女の人。
鬼はどこだろう、まだ近くにいるのか?逃げなきゃ、ここから逃げないと。
そう思い地面に足を着いたら同時に女の人が振り向いた。
「え?!だめです!立たないで!先生を呼んできます。」
そう言いながら急いで出ていってしまった。
先生?ああ、ここは病院か。ならあの人は看護師かな、
でもなんでこんなとこにいるのか。
あの鬼が連れてきたの?
まさか本当はあの人は人間に紛れた鬼なのかもしれない。
私は怖くなった。逃げたい、また、どこかへ行かなくては、、
でも身体中に管が付いていて思うように動かせない、抜こうにも痛い。血がでてくるのかな、痛い怖い。
そんなことを考えていると、さっきの看護師と先生?らしき人物が部屋に来た。
正直私は怖い。とても今恐怖を感じる。
この人たちは鬼なのでは、鬼の仲間なのでは。嫌な考えが頭に浮かぶ。
「上川さん、あなたは昨日車に轢かれ重症だったんですよ。その時の記憶はありますか?」
車に?轢かれた?嘘だろう、私は鬼にやられた、そうに違いない。
それよりなぜ私の名前を?
「なんで私の名前、」
「学生証に書いてありました。あと上川さんのお家にご連絡したのですが誰も出なくて、、」
「あの、私は車になんて轢かれてません、鬼に襲われたんです」
そう言うと先生と看護師は困惑した表情でお互い顔を見合せていた。
すると先生が口を開き、
「上川さん、大きな手術でしたからね、疲れたんでしょう。またきますのでお休みになってくださいね。」
そう言って看護師と何か話しながらまたどこかへ行った。私の話なんて信じていないんだろう、いやきっとあの人たちは鬼の仲間だから、、そうだ絶対にそうだ。ここにいては行けない、はやく、早く行こう。
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