コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
「…こんな事でいいのかよ」
私たちは今____
『うん!ここに来たかったの〜!!』
水族館にいます!!
「…ガキかよどいつもこいつも」
『うるさ〜〜!』
そう言いながら____
『この魚美味しそうだねぇ荼毘さん』
「は?食えるわけねーだろばか」
ちゃんと付き合ってくれる____
『わ〜トンネルだぁ〜〜すごーーい!』
「あーそうだな」
『適当すぎ〜wwあ!エイがいる!顔へんなの〜!!』
「お前に似てるな」
『は〜〜!?!?』
楽しい____
『えーじゃぁ荼毘さんは!この…ギザギザの魚だよ!』
「オコゼな」
『物知りかよ!』
____
『荼毘さん!イルカのショー始まっちゃう!
あ!前の席空いてるよ!』
手を引き、前の席に座る____
と
ショーのお姉さん「イルカさん達のジャンプで〜〜す!!」
バシャァァァ
『きゃぁぁぁあ!』
「……まじかよ」
思っきり水しぶきがかかった!!
『うわ〜めっちゃ濡れた〜…』
と
荼毘さんの方を見ると
ポタ…ポタ…
髪の毛から水が垂れて…
つけてたマスクとサングラスを外してて…
『…水も滴るいい男やないかーい』
「は?何言ってんだお前」
____
ペンギンのお散歩!
『わ〜ペンギンさん達歩いてる可愛い〜』
「そうだな」
『荼毘さんもあんなちょこちょこ歩きしたら可愛くなれると思うよ』
「別に可愛くなりたくねぇわ」
____
こんな所、
来たのは初めてだ。
人目は今まで避けてきた
夜しか外に出ねぇ
なのに____
『このサメ、サメなのに魚食べないんだねぇ?』
「だな」
凛はでけぇ水槽に張り付いて見てる
『イワシの大群って神秘的だよねぇ…』
「だな…」
俺は、
水槽ではなく
無邪気に笑う凛の横顔を眺める____
〝お前のしたいこと叶えてやるよ〟
俺はそう言った、
凛は
『荼毘さんと色んなところに行きたい!』
そう言った。
本当に
それだけでいいのか?
きっとお前は、死柄木に束縛されて
優しさとか癒しとか。
そういうの求めてんだと思ってた
だから俺の所に来たんだと思ってた____
けれどお前は____
死柄木の事悪く言うこともなく
ただただ肯定していた。
『ウツボって可愛いよねぇ〜』
「どこがだよ」
『ほらツボからこんにちは〜こんにちは〜って何回もしてる』
「意味わかんねえ」
____
お前はきっと死柄木の事を放っておけないだろう____
きっといつかは死柄木の所に戻るんだろう____
それまで俺が____
『今日は楽しかったねぇ!ありがとうね荼毘さん!』
「ああ、お疲れさん」
『帰ったら何食べよっか?』
「…あったけぇうどん」
『うわ〜いい!採用!』
独り占めしてもいいだろ?凛____