貴方の姿を求めて
もう一度と
叶う事ない願いを
少し北にずれた森の中。
そこに立つ者達はそれぞれが風格のあり、辺りに重い空気を漂わせている。
ロシアは、先代であるソ連の事もありナチスに対して思う所も多いのだろう。執拗に様子を伺い続け、警戒していた。
中国も同じく、姿勢は取っていないものの目を細めてナチスの方をじっと見ている。
ナチスはこの2人に対しての警戒はそこまで見られない
強者故の余裕とでも言おうか。
ナチスが現在所持しているのは拳銃が2丁。
右手に片方持っているだけだ
それに対し、中国は体技で戦う。
ふと、ロシアは懐からとある武器を出した。
その瞬間、2国はナチスの目がそちらに釘付けになるのを見る
それは、あのソ連が持っていた鎌、そして槌。
金色に輝くそれを見たナチスは動揺している。
「 トラウマだったか?ナチスさんよ。」
「…」
──────トラウマ、?
違う
こいつは人の感情をまるで分かっていない
……嫌な所まで奴とそっくりだ。
「上等だ」
「…やってやるよ。来い」
「あぁ。」
「言われなくても、アルよ!」
中国とロシアは同時に攻撃にかかる。
中国は蹴りを
ロシアは右手に持った鎌で
対するナチスは拳銃1丁で応戦する気だ。
ナチスに、そんな攻撃は攻撃が当たるはずが無かった 。
2人の攻撃は簡単に避けられてしまう
「遅い。
動きも
反応も全てだ
酷いものだ。時の流れはこうも技術を衰えさせる」
「時代は変わったんだ」
「お前らの価値観は、今の世からかけ離れているアル」
ナチスは少し間をとってから言った。
「関係無いな。 時代の壁など無いも同然、そこに肉体と意志とものを考える脳がある。
そこから、思想が生まれる」
ナチスがそう言った直後、ロシアは再び鎌を振るう。
ナチスは銃を構え、その攻撃を避けて銃弾を放つ。
銃弾がロシアの体に届くと同時に
ロシアが左手に構えていた槌がナチスへと振り下ろされた。
ここで切ります。あえて。
作者の感性と書いて気まぐれと読む。
毎日投稿4日目でした
またね
コメント
10件
ロシアの武器デーンじゃん!(つたわれ) 最後の作者の気まぐれであるみたいなのかっけぇ
やめろぉ!一旦休戦しろ!!(((??
相変わらず戦闘描写お上手… 素敵…((((