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アオバ君泣
果たして何を間違えたんだろうか。
いつ、何をどう手違えてこうなったんだろうか。
正直憎かった。
鬱陶しいような気がした。
そんな父親にさえ昔は希望を抱いていた。
自らの手で殺した父親に。
この世界では、生きて2回会えたら友達と言うらしい。
そう思うと、俺たちは何回も何回も生きて会えている。
じゃあ僕たちは……
“親友”
そう言う自分の口は軽かった。
なんのためらいもない。
ずっと、殺し合って、バカみたいな世界で生きて、ギャンブルを続けて。
それなのに、ためらいはなかった。
そうだ。
結局同じなんだ。
ねえなっちゃん。
そう言う事だったんだ。
同じ。
僕たちは“同じ”だった。
ただそれぞれを取り巻く環境が違っただけ。
なんで、こんなところまで来てしまったのだろう。
ずっと東京に居れたら、何か違ったのかな。
敵討ちとかそう言うのが無いこの世界では、明日の敵は今日の味方って事もあるし、今日の味方は明日の敵って事もあり得る。
たとえ、憎い奴の懐に潜り込んだとしても、僕らに敵討なんて正義ぶったことできる権利などない。
だってお互い沢山の恨みと憎しみを背負っているんだから。
ギャンブル。
そうだ。
それを教えてくれたのはなっちゃんだった。
恨みと憎しみばかりの世界で、ギャンブルだけは、恨みも憎しみも関係ないって。
それは希望のようだった。
不思議と心を惹かれた。
暗闇だらけの世界で、唯一の楽しみになった。
ずっと貧しくてもよかった。
お金なんてどうでもよかった。
殺しなんてどうでもよかった。
ただ、信じたいものを信じていられていればよかったのに。