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※美咲鈴→『』
その他→「」
心の中→()
1章 1話・裏切りの鐘①
『もう春かぁ、、』
私は、美咲 鈴。
今日から、高校2年生!
本当なら憂鬱で行きたくない春休み明けの学校も、彼氏がいるから、とても楽しみにして行ける。
「り〜ん!」
『!』
『愛来都!』
「よ!」
この人が私の彼氏だ。付き合ったのは、去年の冬、クリスマスだった。
「好きだ!りん!俺と付き合ってください!」
『へ?』
今思えば、すごく変な声で返事してたな〜笑
でも、、、
「行こうぜ!!ニコッ」
『うん!』
この笑顔でとても楽しい!
、、、はずだった。
(なんだろう)
今日は、始業式が終わっり、5月に入った一日目だ。なぜだか分からないが、愛来都に校舎裏に呼び出された。
(めずらしいな、、)
そう、愛来都は普段こんな風に呼び出したりはしない人だった。
だからこそ、すごく不安だった。
(あ)
『愛来都!』
「…….りん」
『え!どうしたの?元気なじゃん』
「……ごめん、今から言うことは決して嘘でも冗談でもないから聞いてくれ」
『え…わかった』
「俺と別れてほしい」
『……え?』
今、何って、、
「…….本当に、ごめん」
『ッ!』
やめてよ、、、そんな顔されたら、私が悪いみたいじゃん。
『….なんで?理由、教えてよ』
「好きな人が他にできたんだ。りんじゃなくてその人が好きになって……」
なに、、それ。ひどいでしょ、、、私のこと、好きじゃないの?浮気みたいなもんじゃん、、
『……わかった』
「…..え」
『別れよっかニコッ』
「……ごめん、本当にごめん」
タッタッタッタ(愛来都が去る)
『…..ポロポロ泣』
ドサッ(膝を地面につく)
『うぅ……なんで、なんでよ泣』
ひどいよ、愛来都、、
『うわぁぁぁぁぁあ!!!』
もう、、、やだ、、辛いよ、、泣
誰か助けて、、
「…………何してる」
『え?泣』
「は、何で泣いてんだ、、、、!!」
『あ、ごめんなさっ泣』
「いや….すまん」
「怒ったわけじゃないんだ、それで…..何があった 」
『うぅ、、、泣』
私は全部話した。名前も知らない彼に。きっとすべて吐き出したかったんだ。誰かに、誰でもいいから聞いてほしかった。だから話したんだと思う。
「….そうか」
彼は、否定せず、ずっと聞いてくれた。何も言ってくれなかったけど、それが良かった。ただ聞いてほしかっただけだから。
『…..ごめん、こんな話して』
「大丈夫だ、名前すら知らないけどな笑」
『そう….だね』
『私の名前は、美咲鈴』
「俺は、日下部 蓮だ」
「よろしくな、鈴」
『よろしく……蓮』
「緊張してんの?笑笑」
『んな!』
「笑笑」
「ごめんごめん、あ」
「連絡先交換しようぜ」
『あ、うん』
「………よし」
「あ、ごめん俺先帰るわ」
『あ、うん』
『今日は聞いてくれてありがと、蓮』
「ニコッ」
「い〜え!笑」
「じゃあ、また助けが欲しかったら、、」
トントン(スマホをさわりながら)
「いつでもど〜ぞ」
『!!』
『うん!』
(蓮が後ろ向きで 手を振りながら去る)
『、、かっこいいかよ笑』
とりあえず、今日は帰ろう。もうすっきりした、、し。
「り〜ん!」
『!』
『あ、奈未 !』
「やっほ〜!」
この子は、私の大親友の奈未だ。小学校からの仲で、いつも一緒にいた。
「帰ろ〜!」
『うん!』
(奈未が信じれる二人のうちの一人かなぁ、、)
「、、、ニヤッ」
この時の私が一番のバカだった。あぁなるなんて知らずに
次の日
『おはよ〜!』
「、、、、うわ、来たよボソッ 」
「やば、よく来れるねボソッ」
(え、なにこれ)
(なんで、クラス全員が私のこと無視するの、、?)
「グスッグスッ」
『え、奈未!?』
『どうしたn』
「近づくなよ!!いじめっ子が!!」
『…….は?』
私がいじめっ子?何いってんの?
『なんのこt』
「演技しなくても、わかってんだよ!!」
「お前が、奈未ちゃんをいじめたって!!」
『……….は?』
「グスッグスッ」
「いいんだよ、私が…..悪いしニコッ」
「奈未ちゃん、、」
「おい!謝れよ!! 」
『え?』
何で、なんでこうなって、、、?
「おい、、謝れ、、」
『は?なんで愛来都が、、』
「なんでって、昨日言ったろ好きな人ができたって、」
え、それって
(鈴が奈未を見る)
「グスッグスッ」
(奈未が鈴を見る)
「、、ニヤッ」
『!!』
ガーンガーンガーン(学校の鐘の音)
あぁ、そういうことね。奈未、、私のこと”裏切ったんだ”。
そっか、、信じてたんだけどなぁ、、
『ニコッ』
(鈴が走って去る)
「あ、おい!逃げんな!!」
「ごめん、奈未ちゃん!」
「ううん」
「いいんだよ、ありがとう、田中くんニコッ」
「あ//いや、、」
「ニコニコ」
(あぁ!全員が私の味方!ずっと好きだった愛来都くんも、みんなも!!)
(鈴、ごめんけど、私の足台になってね、、?笑)