テラーノベル
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🍌視点
⛄️「そうやんな。
僕もおんりーのこと大好きやから。」
その手がようやく首筋から離れたが
髪を撫でる仕草がぞわりと背を走った。
まるで壊れ物を扱うように
丁寧にゆっくりと。
⛄️「僕はただ愛してるだけなんや。」
🍌視点
目が覚める。
でも体は動かない。
それもそのはずだ
身体中の傷が動くたびに擦れて
痛むからだ。
身体中に残った傷跡を見て
ため息をつく。
腕の内側
脇腹
首筋。
残された赤い跡がちゃんと
昨日を証明していた。
顔を背けて天井を見た。
その天井には何もないはずなのに
何かを感じる。
ずっと何かが見てる。
いや誰かがだ。
🐷「……おはよう、おんりー。」
静かに染み込むような声。
この部屋に響いたわけじゃない。
🐷「今日はいつもより顔色が悪いね。
体温も少し低い。夜中に冷えたからかな?」
『……どこにいるの?』
そう呟いた声は思ったよりも掠れていた。
🐷「ここにいるよ。ずっとそばに。
ずっとおんりーちゃんのこと見てるよ。」
その言葉に身体がびくりと震えるが
怖いと思わなかった。
むしろ安心していた。
『……見てたなら
助けてくれたらよかったのに。』
弱い声でついこぼれてしまった。
でもめんさんは怒らないが
すぐには返事をしない。
少しの沈黙があってそのあと
ゆっくり話し出した。
🐷「……俺には
おらふくんを邪魔できない。」
その言葉に胸の奥がわずかに冷えた。
🐷「それがおらふくんの愛し方なんだよ。
俺が今こうしておんりーちゃんのことを
見ていることもね。」
『……なんで。』
喉の奥がヒリヒリするの。
🐷「みんなおんりーちゃんのことを
好きなだけなんだ。」
『……やめてよ。』
耳を塞ぎたかった。
『そんなの気持ち悪いよ。』
はっきりそう言えた。
でもめんさんは優しく笑った。
🐷「それでいいんだよ。
気持ち悪がって。拒んでもいい。
でも俺はおんりーちゃんを見てる。
絶対に目を逸らさない。」
その言葉が
どこかで安心をくれるのが悔しかった。
気持ち悪いはずなのに
どこか見られていることに
安心してしまった。
🐷「おんりーちゃん
愛されたかったんでしょ。」
この屋敷に来た日のことを思い出した。
誰にも愛されることなく
1人孤独だった嫌な記憶が蘇る。
自暴自棄になった迷い込んだ場所が
呪われた森だったのだ。
誰かに求められたかっただけ。
誰かに触れたかった
触れられたかった。
ただ愛されたかったのだ。
思い出したくなかった記憶。
『嫌だ!思い出したくない!』
叫ぶ声は自分のものなのに
まるで他人の声みたいに遠く響いた。
🐷「思い出したくない記憶ほど
心の奥に根を張るんだよ。」
🐷「俺は知ってるんだよ。見てたから。
おんりーちゃんの目は愛を求めてた。
だから僕達の元にやってきた。
この屋敷は素質を見破る。」
めんさんの声が
部屋の奥に深く染み込んでいく。
🐷「愛に欠陥がある子が
この場所に辿り着く。
それ以外はすぐに弾かれちゃうんだ。」
反論できなかった。
だってあのとき誰でもいいから
愛してと心の中で叫んだ。
誰も見向きしてくれない世界で
ただ独りぼっちでボロボロになって
壊れそうだった。
🐷「ようこそおんりーちゃん。
この屋敷も俺達もおんりーちゃんの事を
愛しているし歓迎してる。」
めんさんの声が優しく包み込む。
🐷「壊れても最後まで愛してあげる。」
1000❤︎↑
この作品に🔞要素入れるか迷い中😕
コメント
6件
更新ありがとうございます!! 他の3人とは違い、 🐷の落ち着いた感じ めっちゃ好きですっ、! 🔞できれば、、欲しい、です!
🐷の話し方好きです! 🍌ちゃんやっぱそういう感じなのですねぇ、、 個人的にはR欲しいですね!どちらでも大丈夫ですよ!!でも見てみたい気です!!✨✨ 続き楽しみにしてます!
🐷はずっと見てたってことは🍆さんの傷を🍌チャンが手当するところも見てて⛄️が傷つけたところも見てて、それに嫉妬してるっていう勝手な妄想してる…ぐへへ この作品に🔞を入れるのか悩んでるのか…ギリギリのラインを攻めた🔞を入れるのはどうでしょうか…?