こちら
『酒に溺れて』
のサンプルとなります!!fwの体調不良となります。
メイン:fw、mc サブ:kg、hr
です!!
fw視点
ドサッ
あぁ、倒れたのか。
そう、ゴミ袋の山に体を沈めた後にゆっくりと脳がそれを理解する。
俺の脳は使い物にならず、ずっとふわふわして、ぼーっとする。
目の前にはキラキラと光るネオンライト。
体から漂うのは酒の匂い。
疲れたなーー、なんて思って体をドンドンとゴミ袋の山に預けてしまう。
そのまま、俺の思考はゆっくりとシャットダウンした。
「あ゛、、、?」
体の痛みと頭の痛さで目を覚ます。
あぁ、そういえば昨日は酒を浴びるように飲んで、そのままゴミ袋の山に突っ込んだのか。
ゆっくりと、頭がそうやって理解する。
てか、今何時や、、、?
ジャケットのポッケからスマホを取り出して、時間を確認する。
まだ、6時だった。
体はダルいし、痛いしでコンディションは最悪で。
起き上がる気力すら湧いてこなかった。
あぁ、でも、そういえば今日はろふまおの収録やったっけ。
というか、なんでこうなったのか。
まだ、酒に溺れて機能が遅い脳を無理やり動かして昨日の出来事を思い出す。
昨日は、本当はホストの仕事はお休みで明日のろふまおの収録に備えておこうと思っていた。でも、昨日のシフトに入っていた子が一人飛んだのだ。まあ、この業界ではそんなことよくあるのだけれど。その子の穴埋めでNo.1ホストの俺が呼ばれたのだ。全然、断っても良かったのだが、俺が行けば店の売上は良くなるし、何より俺をここまで上げてくれた恩人であるオーナーのお願いを断れなかった。
ただ、俺は運というか、ここ一週間くらいはついてなかったのだ。
好きなゲームでは変なミスをするし、味方に迷惑かけるし、収録も何回か止めてしまったのだ。おまけに太客だった姫は「ミナトなんか知らない!!」と言って、出て行ってしまった。
だからなのか、俺は酒を飲んで、忘れたかった。
俺の嫌な思考と失敗を酒で全て洗い流して、忘れてしまいたかった。
だから、昨日は浴びるように、久しぶりに沢山度数が高めのシャンパンとかをガブガブと飲んだ。
それが久しぶりだったのが良くなかったのか、姫の話を全く聞いておらず、適当に相槌を打っていれば、姫に怒られ、頭からシャンパンを掛けられた。もちろん、そん時はホスト心が働いて、なんとかその姫を食い止めることはできた。
売上も良かったし、結果的には万々歳。
ただ、ずっと酔ってる感覚と気持ち悪さがすごくて、久しぶりに吐いた。
そっからの記憶は曖昧で、俺の昨日の最後の記憶は回らない頭で色々と考えて、で、寝た気がする。
いや、まあ、気絶というべきか。
んーー、、、まあ、自業自得ってやつか。
、、、、、取り敢えず、コンビニ寄って水とおにぎりでも買うか。
よっこらせっ、とゴミ袋の山から立ち上がる。
そして、覚束ない足取りでコンビニへと向かった。
なんか、昔に戻ったみたいやなー、、、なんて。
ゆっくりと歩いて、コンビニに着く。
コンビニで水と命の前借りであるエナドリに小腹が空いたのでおにぎりを買ってコンビニを出る。
水を口に含んで飲み込む。それでさえ、ゆっくりと緩慢な動きだった。
電車に乗って、事務所に向かう。
今日は、日曜日だったからか電車内は閑散としていて、腰を落ち着けることができた。
そのまま、揺られて駅について事務所にダルかったからタクシーで向かった。
数十分後、事務所に着く。
現在時刻は、、、6時30分。
収録が8時からミーティングした後、9時から収録やから、、、、
まだ寝れるな。
おにぎりは、後でいっか。
ジャケットを脱いで、そのまま楽屋のソファに寝転がる。
痛む頭と気持ち悪さをどうにかしたくて、もう一度深く眠れるように目を強く瞑った。
mc視点
今日はろふまおの収録だから早く楽屋に入って、学校から出された宿題と台本読みでもするかと思って、早くに来た。
現在は7時。
まあ、みんな大人だからこんな時間にはいないだろうし、僕が一番乗りなんだけど。
楽屋に着いて、部屋に入る。今日も一番乗りだと思ったが、、、、、
「あれ?ふわっち?」
そう。楽屋のソファに銀髪で少しシワになってる高級そうな服を身にまとった人が寝っ転がっていた。床に置かれているのはビニール袋から少しはみ出したエナドリと鮭おにぎりと水が入っていた。
この人は同じろふまおのメンバーである不破湊。
もしかして、仕事帰り?この服装なら、ありえるな。
それに大分お酒の匂いと女性物の香水がしている。正直、鼻が折れそうだ。
これ、起こしたほうが良いのかな。いや、お酒飲んでるみたいだし、起こさないほうがいいか。
そう思って、定位置に静かに移動しようとすれば、
「うぅん、、?」
眠い目を擦って、ゆっくりとソファに沈めていた体を起こしていた。
「あ、起こしちゃいました?」
「んぇ、あ、もちさん、来たんすね」
「あぁ、さっき来ました。それより、ふわっちは仕事帰り?」
「えぁ、もしかして、酒の匂いすごかったっすか」
「まあ、結構」
「すんません、高校生にこんな匂い嗅がせちゃって」
「いやいや、これは不可抗力なので。大丈夫ですよ」
「うっす、、、」
そうやって、沈黙が部屋を支配する。
すると、ふわっちが微妙に端正な顔を歪めた。
「ふわっち、もしかして気分悪いですか?」
「、、、、いや、大丈夫。さっき起きたからさ!」
「でも、、、、、ふわっち。ここには僕しか居ません」
だから、今の状態を話してほしい。と、優しく遠回しに伝えてみる。
「、、、、頭、痛いっす」
「他は?」
「、気持ち悪い、かも、、?」
「トイレ行く?」
「、、、、動けないっす」
「体が硬直してるとか?」
「いや、、体を動かすのがダルいっていうか、、、」
「わかりました。吐きそうですか?」
「今は、大丈夫っす、、」
「じゃあ、少し水を飲みましょ。少しは良くなるだろうし」
「うっす、、、」
ビニール袋から、水を取って、ふわっちに渡す。
それを素直に受け取ったふわっちが蓋を開けようとするも、中々開かない。
「もちさん、、、開かないっす、、、」
そうやって、困ったように眉を下げて曖昧に、下手くそな笑顔を作ってペットボトルを弱い力で握っているふわっちが、寂しそうに、苦しそうにしていたから、
つい、口から。
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てな感じです!!
体調不良初めて書いたand 2j3jを初めて書いた作品なので下手くそです。一応完結はしてます!これいいなと思ったら、コメントよろしくお願いします!🙏
じゃ!!
コメント
3件
体調不良系めっちゃ大好きなのでめっちゃ助かります!! ありがとうございます……!!