テラーノベル
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すっかり日が沈んだ頃だ。アクセルの左手首に巻かれた腕時計は午後6時を指し示している。
レオンたち一行はここで宿を取ることにした。通された部屋は布団が3組、川の字で寝られるように並べられている。
風呂を済ませた3人は、キャンピングカーで寝ている時のように川の字で寝転がった。
アクセルが窓側、レオンが真ん中、クルミが扉側。まだ夜9時頃なのに、レオンはもう寝息を立て始めていた。
しばらくして、アクセルも眠りに落ちる。寝息の数がふたつに増えた。クルミは照明を暗くして、月明かりの下で2人の寝顔を眺めた。
レオンの紫色の髪。どうやらこの色は地毛らしく、染めた形跡がない。微かにミントのような香りがする。
クルミだけがうまく寝付けなかった。今日のお昼頃にレオンからもらった言葉を、今も反芻し続けている。
クルミ『寝てる。すごく…安心してるみたい。』
クルミ『…寝てる時は、こんなに幼く見えるんだ。』
クルミ『…かわいい』
クルミは心の中で独り言。そして、ほんの一瞬でも目の前にいる彼を前にして『かわいい』などと思ったことを恥ずかしく思い始めた。
自分以外は誰も起きていないし、そもそも声にすら出していないのに。なのに顔が真っ赤に染まっていくばかり。
クルミ『…私、今何を言ったんだろう…』
クルミは照れ隠しのように、頭まで布団に潜って寝た。心臓の音がずっとうるさい。
コメント
2件
レオンさんとクルミさんの絡み最高ですね。 というかレオンさんからミントの香りするんだ…いいなぁ…なんかキュンキュンしちゃいますよね、こういう話を見ていると… 今回もありがとうございました…!
みぅです、読了しました🥀 第14話、すごく好きな空気感でした。夜の宿、川の字で寝る3人。アクセルとレオンが先に眠って、クルミだけが寝付けずにレオンの寝顔を眺めるシーン、もう…たまらなかったです。「かわいい」って心で呟いて、自分で真っ赤になっちゃうクルミ、純粋すぎて胸がきゅってなります。ミントの香りの紫髪、素敵なディテールですね。静かな夜に心臓の音だけが響く感じが、青春の甘酸っぱさをぎゅっと詰め込んだようで…本当に良かったです。魚住さんの書く「静かな恋心」、大好きです🌙
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