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ひゃっきん
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ぷち
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『言葉で紡ぐ恋のライム』
〜マイクで紡ぐ恋の予感?〜
第5話 ドキドキのお泊まり?
次の日。
ゴォォォ☔️🍃
『……ニコニコォ^^◦°』
『さぁ、麻里衣さん。今夜は帰れませんので小生と朝まで過ごしましょう。』
『……っ。』
遡ること朝――。
『では、雨が酷くなる前にお出かけしましょう。』
『確か夕方から天気が荒れるみたいです。こちら折り畳みをカバンに入れておきました。』
『ありがとう。じゃあ、行ってきます。』
(これじゃほとんどお家デートだけど…。)
『お姉ちゃん、行ってらっしゃい。』
『うん。百合菜も…気を付けてね。相手が理鶯さんでも男はみな狼なのよ。』
がしぃ!と百合菜の肩を掴む。
『あはは…理鶯さんだし大丈夫だよ。…多分。お姉ちゃんこそ気を付けてね。幻太郎さんの大人の色気に惑わされないようにね。』
『そうね、大丈夫よ。…多分。』
こうして私達はそれぞれ家を後にした。
麻里衣SIDE
『今日は小生がエスコートします。』
『は、はい…。』
差し出された手を握る。
『今日はどこへ行きたいですか?好きな所へ付き合いましょう。』
『好きな所…。あ、あの。幻太郎さんって小説家ですよね?』
『えぇ。』
『本屋さんに行きませんか?本屋さんの中にカフェがあって本を読みながらお茶を楽しめる所があるんです。』
『いいですね。行きましょう。』
本屋
『この本…。』
『何か気になるのがあればプレゼントしますよ。』
『あ、えっと…。私この作家さんが好きで…。』
『ほぉ…それはどんな話なんですか?』
『人生を決められた主人公が何もかも捨てて1人の男性と幸せになって…心中してしまうそんな切ない物語です。』
『心中ですか…。』
『この人の紡ぐ物語は切なくも力強いそんな文章なんです。』
『なるほど…。』
『なんて、少し照れますね。わ、忘れて下さい。』
私は幻太郎さんから離れる。
『……。』
カフェテラス
『……。』
私は借り出してる本を1冊取り席に座る。
『どうぞ。ミルクティーです。』
私の前に幻太郎さんが座る。
『あ、ありがとうございます。』
『そして、これは小生からのプレゼントです。』
『!これ、さっきの…。』
『今日小生とお出かけしてくれたお礼です。』
『ありがとうございます…っ!』
私はニコッと微笑む。
『っ…。』
不覚にもドキッとさせられてしまった。
今日は小生が貴方をドキドキさせる予定だったのに。貴方といると…調子が狂いますね。
『麻里衣さん。』
『は、はい。』
小生は麻里衣さんの手を取る。
『幻太郎…さん?』
『私は貴方となら心中しても構いませんよ。
それ程までに貴方に溺れています。このまま…貴方を連れ去ってしまいたいくらいに。』
『っ…。』
『クスッ。まぁ、嘘ですけど。』
『え…。』
『連れ去ったら怒られてしまいます。貴方の執事は厳しそうですし。』
『じゃあ、さっきのは…。』
『まぁ、それも嘘ですけど。』
『か、からかわないでください……っ。』
『ふふっ。』
(からかいがいがあって可愛いですね♡)
私は拗ねて席を離れる麻里衣さんの後ろを着いていく。
そして、幻太郎さんの家で夜ご飯を食べることになり、雨が降る前に家に行ったのだった。
そして、冒頭に戻る。
『…大雨…』
『東京各所で大雨警報が出ています。今夜は厳重な対策を心掛けましょう。外にいる方は直ちに避難をお願いします。』
と、テレビのニュースが流れた。
『…ふふっ。この雨の中出歩くのは危ないです。今夜はお泊まりですよ。』
『……してやられました。』
『そんな、小生が仕組んだみたいな言い方…。』
『とりあえず…みんなに連絡しておきます。』
『おっと、お嬢様からLINEですね。この大雨なので今夜は幻太郎さんの家に泊まります。』
『はぁ!?幻太郎の家で2人きり!?ずる!』
『うっせぇよ乱数…。』
『だってぇ!まりぃちゃんと2人きりひとつ屋根の下とか羨ましすぎる!』
『煩悩が出てますよ。飴村くん。』
『ジジイは黙ってて?』
『( #`꒳´ )』
『はぁ…今頃理鶯は何してるでしょうか。』
『ご安心を。姫神家の離れは防音防風完備です。雨漏りのひとつもしません。』
『それならいいのですが…。』
百合菜SIDE
『理鶯さん。天気がいいうちにふたりで何かしませんか?』
『何か、とは?』
『庭にブランコがあるんです。一緒に乗りましょう。』
『うむ、いいだろう。』
『楽しいか?』
『はい!』
理鶯さんにブランコを押してもらう。
(理鶯さんって落ち着いてて大人っぽいな…
他の人とは少し変わってるけど、優しくて…。)
『?どうした?小官の顔になにか着いてるだろうか。』
『い、いえ!』
(見つめ過ぎた……。)
『…百合菜殿。』
『は、はい。』
理鶯さんは私の前に跪いた。
『今小官は百合菜殿と居られて凄く楽しい。もし叶うのなら、ずっと一緒にいたい位だ。』
『……っ。』
そんな、真っ直ぐ見つめられたら…。
『私も…すごく楽しいです。私子供っぽいから、誰かに好かれることなんて滅多になくて…。』
『小官は…そんな所も含めて可愛いと思うが。』
『か、可愛い…?』
『あぁ。無邪気で可愛いと思う。』
『っ…。』
私は顔を赤らめる。
『…ふっ。分かりやすいな。そんな顔をされると…甘やかしてしまいたくなる。』
『あ……。』
チュッと唇にキスをされる。
『……///』
(…っ。これ以上はよくないな。止められなくなりそうだ。)
『雨もそろそろ降る。中に入ろう。』
『は、はい……。』
ザーー☔️
『タイミングバッチリですよ。ちょうど雨が降ってきました。』
『うむ、今日は離れで寝泊まりだな。』
(最初からそのつもりで離れでお家デートを計画してたのか…蘭ったら抜かりない。)
『お腹空きましたね。何か作りましょうか。』
『小官も手伝おう。』
『ありがとうございます。』
キッチンに立ち夜ご飯の支度をする。
(…なんか、新婚さんみたい。)
『こうして見ると…夫婦の真似事のようだな。』
『えっ!?あ、え、は、はい…そう、ですね。』
『ふっ。百合菜どのはすぐ顔が赤くなるな。』
『り、理鶯さんがそうやって言うからですよ…。』
私は材料を切っていく。
『オムライスでいいですか?』
『百合菜殿はオムライスが好きなのか。』
『はい。幼い頃仕事で遅い両親の代わりにお姉ちゃんが作ってくれたんです。私の大好きなチーズも入れてくれて…。まぁ、野菜は残してましたけど。』
『好き嫌いには厳しそうだな。麻里衣殿は。』
『はい、とても。でも、大好きなお姉ちゃんです。』
私はニコッと微笑む。
『姉妹仲がいいのはいい事だな。』
いつの間にか自然に話せてる…。やっぱり落ち着くな…理鶯さんといると。お姉ちゃんは今頃何してるのかな。
一方その頃――。
『…理鶯さんって大人っぽいから百合菜の奴もうあいつに…。』
『いや考えすぎだろ。そう簡単に惚れるやつじゃねぇよ。』
『どうしよう…理鶯さんのことが好きになったら…。』
『はぁ、まだ決まってないだろ。早計過ぎるぞ二郎。』
『とか言って三郎。お前も心配だろ?麻里衣さんのこと。』
『い、一兄……っ。』
『幻太郎……意外ともういい感じだったりして。』
『雨が止まない…。』
『ふふ、そんなすぐ止みませんよ。小生と夜を共にするのが嫌ですか?』
『変な言い方しないで下さい!』
『嘘ですよ。でも、貴方とこうして2人きりなのは嬉しいです。』
サラッと私の頭を撫でる。
『っ……。』
『布団の用意をしてきます。お風呂の準備が出来てるのでお先にどうぞ。』
『は、はい。』
私は先程渡された着物を持ってお風呂へ向かう。
『…私だけドキドキとしてる。』
(誰かと2人きりでお泊まりなんて…滅多にないから、変に…意識しちゃう。)
数時間後―――。
『…布団は、一応2枚用意してくれるんだ。』
(って!何期待してるの私!)
スっ。
襖が開いて幻太郎さんが入ってくる。
『すみません、お待たせしました。』
ドキッ。
お風呂上がりの濡れた髪に着物姿の幻太郎さんは少しだけ色っぽい。
『い、いえ…。』
『着物似合いますね。お揃いです。』
『っ…。からかわないでください…。』
『からかってないですよ。本心です。』
『も、もう寝ます…。』
『せっかく二人きりなんですからもう少し起きてましょうよ。』
『な、何するんですか?』
『…野暮ですねぇ。』
ドサッ。
幻太郎さんに、布団に押し倒される。
『っ…!』
『油断しましたね。小生とて男ですから。好きな人がいたら理性なんて保てないのですよ。』
両手を押さえ付けられてしまう。
(力、強い…振り解けない…。)
『…乱数は寸止めしましたが私は出来ませんよ。』
『え…?…あ、あの時起きてたんですか? 』
『はい。とても可愛かったです。』
『っ……!!』
『なので、上書きさせてくださいね。』
『ま、待って下さ――。』
言い終える前に唇を塞がれる。
『ん…ぅ。』
口内に舌が入り込む。
『ん、んんぅ…///』
(あぁ、可愛い…。このまま襲ってしまいたい。)
※今襲ってます。
『ぷはっ……。幻太郎、さん…っ。』
『おやおや…キスだけでこんなに蕩けるなんて…この後身が持ちませんよ?』
『こ、この後って……。』
スルッ……。
帯を解いて私の両手を縛る。
キュっ。
『なっ!』
『夜はまだ長いです。せいぜい可愛い声で啼いてくださいね…♡♡』
次回
第6話 夜の甘い時間
コメント
1件
おお、ついに来たお泊まり回か…! もう最初から最後までドキドキが止まらなかったわ。特に幻太郎の「油断しましたね」からの流れ、あれは反則級にエモい。麻里衣さんが押し倒されるシーン、帯で縛られるところまで行くとは思わなくて、ちょっと声出た。 百合菜×理鶯のブランコキスも良かった。無邪気な百合菜に大人の理鶯が「甘やかしてしまいたくなる」って台詞、ガチで効く…。姉妹それぞれの恋模様が同時進行なのも見どころ多いし、続きが気になりすぎる。 ぷちさん、この甘さと緊張感のバランス、天才か?次回も楽しみにしてる🔥