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武道side
『ねっむ〜……』
8時登校とか早すぎだろ…。
もっと寝かせてくれよ〜…
(あれ)
目の前を歩いてる、ボブのピンク頭の俺より背の低い女の子。
あれはひな!
(よっしゃ!一緒に登校できるなんて♪)
武道「ひーなー!」
「おはようー!」
日向「……」
(あれ?聞こえなかったかな?)
『ひな!おはよ…』
俺がもう一度声をかけた時、帰ってきたのは返事ではなく、
日向「っ!武道くん最っ低!!」
バチンッ!
ひなの怒号と強烈なビンタだった。
『……へ?』
『ひ、ひな?』
日向「武道くんなんか、知らない!!」
そう言って、経たり混んだ俺を他所にひなは歩いて行ってしまった。
ひなになぜ打たれたのか、心当たりのない俺は右頬を抑えそのまま放心状態だったが、周りからの冷たい目線とくすくすと笑う声で、ハッとなり、ひなを追いかけた。
(俺、ひなになんかしたっけ?)
そのまま学校に着いたが、行く途中でひなには会わなかった。
『はぁ〜〜〜〜……』
(俺、まじでなにかしたっけ、、)
俺に心当たりは一切ないが、いつも優しく可愛いひながあんなに怒るなんて、きっと俺が何かしてしまったんだろう。
タクヤ「おい、武道…」
この声は俺の幼馴染のタクヤ。
『あ、おはよぉ…たくやぁ』
タクヤ「お前、一体何したんだ?」
『…え?』
またこれか。
一体俺が何をしたって言うんだ。
『待て待て待て。何の話?』
タクヤ「学年どころか学校中、東卍の話で持ち切りだぞ。」
『東卍の?』
東卍の話だったら、正直俺関係なくないか?
東卍っていったら、マイキーくんとかドラケンくんとか、その辺の人達だろ。
タクヤ「東卍の金髪の1番隊の奴が、他の中学生の女子に手ェ出したって、」
『へ〜、、』
そんな、ひなはその噂を聞いたのか?
そもそも、1番隊には金髪の中学生なんてちらほらいる。ヤンキーだもの。
でも、女子に手を出すなんて、、
タクヤ「その手を出したやつが、武道。お前ってことになってる。」
『……は?』
俺?え、俺?なんで?
そもそも俺は女の子に手を出したりしない。
暴力的にもそうゆうの的にも。
だって俺にはひなっていう可愛い彼女がいるんだぞ??
『な、なんで俺が、、』
タクヤ「その手出された女子の知り合いの奴らが、東卍に講義しに来たんだ。 」
「まぁその知り合いってのも、何も東卍の傘下になった奴ららしいんだが。」
『だからッ!なんで俺が?!』
タクヤ「武道落ち着け。一旦話を聞いてくれ。」
落ち着いて聞けるわけが無い。
俺は今混乱している。何もわからない。
タクヤ「その女子が東卍の1番隊の奴らの顔を見て、犯人探しをしているんだ。」
タクヤ「それで…あの犯人探しの時、唯一あの場にいなかったのは、」
タクヤ「お前だけだ。武道」
はぁ??
まさか、俺が犯人だって言うのか?
いや、元々そう噂されてたらしいけど。
断じて俺はやっていない!
『なに、それ、、』
タクヤ「武道、お前を信じて聞くけど、そんなこと、やってないよな?」
『やってない!やるわけないだろ?!』
俺は半泣き状態でタクヤに縋った。
タクヤ「わかってる。わかってるよ。念の為」
『タクヤぁ、、』
流石は幼馴染と言ったところか、俺のことを本当にわかっている。
タクヤ「俺やアッくん、山岸達はお前のこと信じてるよ。」
溝中五人衆はなんて最高な奴らだ。
山岸やマコトはバカだと思っていたけど、こういう時は頼りになる奴らだ。
アッくんに関しては、アッくんは芯の強い男だから、一度信じると決めたものは信じきる。それがたまに、悪い時もあるが、だいたい良い時だ。
タクヤ「とにかく、今日学校が終わったらマイキーくん達に会いに行こう。」
『う”ん”“』
タクヤ「泣くなよ…w」
『だっでぇ”…』
タクヤ「とりあえず四限終わったら屋上集合な!みんな待ってるから!」
「授業は乗り越えろよー!」と手を振るタクヤに、涙を拭きながら手を振り返す。
あぁ、学校、やだなぁ……。
ひなに嫌われっぱなしなのが1番くる…。
そう思い肩を落とす。
チャイムがなり、担任が入ってくる。
HRが始まる。
気が滅入る……。