小鳥のさえずりが微かに聞こえる。
瞼をゆっくりと開けると、いつもの見慣れた天井が……なかった。
天井の代わりにかなりの時間掛けて造られた美しい装飾に色とりどりの天井をが広がっていた。
ふと周りを見渡すと遠く兵士らしき人に囲まれた王の様な人物が俺を見ていた。
近くには魔導師の様な人物が数人……なんだ?怪しげな儀式か?それにしてもリアル過ぎる様な……。
そう考えている途中、魔導師の様な人物が口を開き、
「……成功です」
そう言った。そして、歓声。
…そうか…これは夢か……。
よし寝よう。
俺は瞼を閉じようとしたが、その前に王の様な人物が俺に話し掛けた。
「……いきなり呼び出してしまい、申し訳ない。私はこの国の王…」
「ちょっと待って下さい。この国の王?なに言ってるんですか?これは夢ですよね?そうですよね?」
「いいや…夢ではない…」
嘘だろ、現実なのかよ。
王と名乗った人物が話を続ける。
「…私の名はヴァン…そしてこの国は魔法に優れた空中王都…マジア…」
「あ…えっと…俺は…竈門 善一です…」
「…カマド ゼンイチ…早速なのだが、一つ頼み事がある…。この国の近くで魔王、と言われる人物が何者かによって召喚されたという噂が立った…万が一に備え、私達は古くから伝わる魔方陣を利用し、君を召喚させて貰った…」
「…それで…?」
「…国の為に、その魔王とやらを倒してはくれないだろうか…?」
「嫌です(即答)」
…なんで?なんで追い出されなきゃいけないの?つか、なんか俺が勇者的な事言ってたな…ステータス…なんかゲームみたい。
ドラ○エみたい。
…勇者じゃなくて魔術師じゃん。
しかもレベルは………∞!?はい!?そして全属性!?…なんかあの国滅ぼしたくなってきたな。あー…でも魔法なんとかって言ってたし返り討ちくらうかな?
俺がそんな考えに浸っていた時、後ろから来る何かに俺は反応出来なかったー。
さて…あとがきです。
嫌な事は即答する善一は結構凄いですね。
よく拒否って殺されなかったわ。
この後善一はまぁ、何かに襲われるんですが…レベル∞…どうなるか、もうお分かりですね?
次回は舞編の話…転生したら求婚され続ける令嬢でした…ですね。
悪役令嬢でも良かったんですが、あの子そういうタイプじゃないんですよね。まぁ、色々とメンタル強い子達ですよ、ホントに…。
では、アディオス。
コメント
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何気にこーゆーのすこだな、♡100にして良い?良いよね!お前に拒否権はない☆