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――数ヶ月後。
涼ちゃんの体調は、少しずつではあるけれど、確実に回復していった。

以前のように三人で集まる日常が、また戻り始める。


ある日の楽屋。軽い冗談と笑い声が飛び交う中、涼ちゃんは少しうつむきながらも、真剣に練習に取り組んでいた。昔よりも口数は少なくなったけれど、その姿勢がみんなに伝わる。


そんな涼ちゃんに、若井と元貴、他のスタッフたちはできるだけ優しく、温かく接していた。

時に静かな微笑みや、ちょっとした気遣いを忘れない。


レコーディングを終えた帰り道、

「今日はゲームしに行くか!」

「涼ちゃんの好きな店、セールやってるって!寄っていこうよ」

そう誘い合って、三人でわいわいとショッピングやゲームにも出かけた。


些細なことでも、みんなで笑い合う日々。

大きな声で騒がなくても、静かにでも確かに、幸せだと思える時間が重なっていく。


涼ちゃんはふと、練習後のスタジオで景色を見つめる。

自分が少しずつでも前を向けていることに、小さな自信が芽生えていた。


愛を捨てるの。本気で?

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