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和真(中二)Side
俺は、中一の冬頃から荒れている。
いわゆる、反抗期と言うやつか?
親に反対したくなるし、
無性にイライラするんだ。
俺は、そのストレスを発散するために、
毎日放課後、
暴走族のたまり場にもなっていて危険な、
繁華街の路地裏へ、
向かった…。
幸い、親父は出張でほとんどいないし、
お袋は昼から夜に働いているから、
バレる心配はあまりないし、
夜遅く帰ってもへーきだ。
朝会うのが憂鬱だが…。
そんなこんなで俺は毎日喧嘩をした。
初めこそボコボコになったこともあったが、
すぐに習得して強くなった。
色々な族から誘われた。
だが断った。
俺は、別に暴走族に入りたくて喧嘩をしている訳じゃないんだ。
仲間を作る気もない。
俺はどんどん繁華街の路地裏で
名を広げて言った。
いつも黒のパーカーを来てるから、
通り名はブラックキラー。
ある日、
いつもと同じように繁華街の路地裏で
俺に喧嘩をうってきたやつらを倒してたら、
30人くらいの集団が来た。
リーダーらしきやつが言った。
「お前がかの有名なブラックキラーか?
俺らと喧嘩しよーぜ( ≖ᴗ≖)ニヤッ
まさか逃げたりはしないよなぁ?」
「あぁ、逃げるわけねぇだろ
お前らなんか秒で倒せる。」
そう入ったものの、内心はめっちゃ焦っていた。
確かに喧嘩は強いと思うが、
大人数でかかってくるとなると…
まぁ仕方がない!
「受けて立つ!」
そのひとことで、
喧嘩ははじまった。
リーダーらしきやつは後ろに下がって見物している。
下っ端らしき奴らが10人で来た。
ボコッ
グヘッ
ドゴッ
一応全部倒せたが、
鳩尾(みぞおち)とほほに一撃ずつ食らってしまった。
すでにフラフラしていたが、
まだ20人も残っているんだ!
と、自分を奮い立たせた。
残りの10人が同時にきて俺を囲んのだ。
正面のやつの鳩尾に蹴りを1発。
その隙に後ろにいたやつの鳩尾を殴る。
その勢いで隣にいたやつのほほに1発。
そして後ろにいたやつをジャンプ蹴り。
これで4人片付いた。
ほっとしたのもつかの間。
ジャンプ蹴りの着地をする時に足をかけられ転んだ。
3人同時に蹴ってくる。
けってひっくり返された。
仰向けになると、
リーダーらしき奴がきて、
こういった。
「俺ら華蓮(KAREN)に歯向かうなんて100年早いんだよ。w」
そして俺の腹を思い切り1発蹴り、
意識のある仲間たちとどこかへ行ってしまった。
俺はしばらく仰向けのままボーッとしていた。
しかし、いつまでもここで寝ていたら明日になってお袋にバレる!
と思い、
動いた。いや、動こうとした。
動こうとすると、全身に激しい痛みが走る。
意識が朦朧とする。
加えて、今日は雪も降る極寒の日だ。
辺りには少なくとも10cm以上の雪が…
仕方ないから、
這いつくばって進んだ。
雪が冷たい。寒い。イタイ。イタイ。イタイ。
初めて喧嘩に負けてここまで酷い状態になった。
今まで俺と喧嘩してボコボコにしたヤツらが、
急に可哀想になった。
奴らの気持ちがやっと、わかった。
ジリジリと進むうちに、
路地裏から繁華街を抜けて、
小さな公園の近くまできていた。
家まであと少しだ。
頑張れ、俺。
しかし………
……(o_ _)oパタッ
もぅ…動けないよ…
そのまま倒れてしまった。
かろうじて意識はあるものの、
もう動けなかった。
俺、ここで終わるのかな?
親父とお袋怖ぇな。
言い訳、思いつかねぇな。
肋骨も折れてそうだし、
これじゃ転んだとか言っても無理だな…。
正直に言うしかないか?
いや、それも……やだ……n「大丈夫ですか?」
なんだ?頭上から可愛い声が降ってくる…
あぁ、俺死ぬんだ…
幻聴まで聞こえてきちゃったよ…
「だっ、大丈夫ですか!?」
え、また聞こえる…
こんなに可愛い声を聞いてからいけるなんて、
俺、幸せもんだなぁ…
ヴっ!
あ、声が出てしまった!
イタイ!
ズルズル…ズルズルズル……
( ゚д゚)ハッ!
その時、意識が戻った。
さっきの可愛い声の主の少女が、
俺を、引っ張っている(!?!?)
引っ張る先を見ると…
公園のベンチが!
しかも、木の下で雪が当たらないところ…!
なんて、優しい、少女、なん、だ…
「大丈夫ですか!?!?」
( ゚д゚)ハッ!
この少女は、
絶対俺の意識が飛ばないようにしてくれる。
俺の状態が分かっているようだ。
ズルズル…ズルズル…
そのまま少し痛みに耐えていると、
どうやらベンチに着いたらしい。
少女は、「ベンチの上に寝れますか?
私では乗れられないんです…汗」
といった。
おれは、動く度全身に走る鈍い痛みに耐えなが
らベンチに寝っ転がった。
ここは雪がないし、
当たらない。
暖かい…。
突然、少女が俺の手を取った。
「あの、これを握っていてください」
わぁ、あったかい!
ホッカイロだ。
この少女は、ほんとうにやさしい…
いつしか俺は、
この少女をもっと知りたいと思っていた
「ちょっと痛むかもしれません汗」
少女はそう言うと、
おれのほほに綺麗な
スカイブルーと白いレースのついたハンカチが
添えられた。
なんでだ?
あぁ、出血している…。
出血している!?
大変だ!少女のハンカチを汚してしまう!
気づいた時には、遅かった。
少女は俺の顔に着いた血を、
丁寧に拭き取ってくれた。
「まだ出血しているので、
ハンカチで抑えておいてくださいね」
少女はそう言うと、
俺にハンカチを握らせた。
少しすると、
「少しは、良くなりましたか?」
少女が言った。
「家は、近いですか?」
「タクシーとか呼びますか?」
「歩けるなら、送りましょうか?」
俺は言った。
「あぁ、君のおかげで少し良くなったよ。
ありがとう。
家は近い。1人で帰れる。
あと、君の名前、聞いてもいいか?」
少女は言った。
「名乗るほどのものじゃないですよ^^*」
わぁ、笑顔、かわいいなぁ。
「そうか…
本当にありがとう。助かった。
汚れてしまって済まない。
これ、返すな。」
俺はホッカイロとハンカチを少女に差し出した。
「いえ、大丈夫ですよ。
まだ寒いみたいですし、
出血もしています。
ちゃんと抑えておいてくださいね」
少女はそう言うと、
公園を出ようとした。
最後に、俺はきいた。
「君は、いくつだ?」
少女はニコッと笑うとこういった。
「中二です
では、お気をつけて´`*」
俺は、少女を目に焼き付けた。
栗色で腰まである、軽くウェーブした艶やかで綺麗な髪。
とても薄い茶色の瞳。
細くて長い、綺麗な手足。
身長は小さく、頼りなく儚い少女だった。
ハンカチを見ると、
そこには名前が書いてあった。
涼香
裏には筆記体で、
(SUZUKA)
すずか。涼香。SUZUKA。
あまり、聞いたことないな。
でも、綺麗で素敵な名前だ。
あの少女にピッタリだな。
それから俺は、涼香という少女を、
ずっと探していた。
そして、
見つけた。
ここまで読んでくださった方々、
本当にありがとうございます!
初めてなので誤字脱字や文がおかしいところも多いと思いますし、
途中で話が変わっていることもあるかもしれませんが、
どうか最後まで読んで頂けると嬉しいです!
2日で1話くらいは更新しようと思っています!
また、この物語が完結したらファンタジー系の物語も書いてみたいと思います!
是非フォロー、宣伝、いいね、それからコメントお願いします!
Berryは飛んで喜びます(●︎´▽︎`●︎)笑
コメントは必ず返信します!
あおい様(お名前出してすみません💦)
素敵なコメントとフォローありがとうございます!