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ちょっといったいどうしたのだろう、なんだか楽しい・・・
自転車で二人乗りなんて学生時代でもこんなことなかった
もしかしたら初めて自転車で二人乗りを経験したかもしれない
そして自転車にのりながらあれこれ話すにつれて、話題は長年の友人が交わすようなたわいのない話しやすいものになっていき
ショッピングモールの従業員用の入り口にいる、ガードマンのおじいさんがいつも寝ている件や
花屋の向いのペットショップの犬の話や
二人はそのまま自然の流れに任せてきどらない会話を続けた
中でも彼の家の家族構成は昭和の大家族のようなものでその話が一番おかしかった
彼のお父さんは彼が幼い頃に、離婚して出ていったらしいが男4人兄弟でお母さんを支えて逞しく育ったらしい
彼は男だらけの大家族の一員として、暮らしていくのがどんなものかを私に語ってくれた
お風呂の順番や親の関心や、プライバシーをめぐる終わりなき争いの話だ
しかし毎日ちょっとした口喧嘩や、競争にあけくれていたと語る彼の家族の話は愛情と幸せに満ちていた
「服はおさがりばかりでももう気にならなくなりましたよ、ただ一つだけ受け入れがたかったのは、すべてのものがすぐ無くなったりあるいは壊れたりすることだったかな?でもそれも慣れてくると気にしても仕方がないと思えるようになるんですよね、だから僕は小さいうちからおもちゃに執着しなくなったんですよ仏教徒みたいなものですかね? 」
私はおなかを抱えて笑った、彼があんまり包み隠さず自分の事を話してくれるものだから
私は自分の家族が有名人である事だけを上手く隠してそれでも少しだけ家庭の事情を明かした
まぁ特に甥っ子のハルの事に関しては彼がどれだけ可愛いかを熱弁した
そして離婚のことも・・・なぜかすんなり彼には話せた