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「いや、デカいって!?」
カフェの裏にある宮舘の家。
わりと大きいと本人は言っていたが…
あまりの大きさに佐久間が声を上げた。
渡辺を除く他のメンバーも、言葉を失っている。
そこは、豪邸と言えるほどの大きさだった。
「とりあえず、部屋割りどうする?有難いことに選び放題だけど…」
阿部が、宮舘から貰った家の設計図を手に話を始める。
メンバーは、ずっとソワソワしていた。
こんな家に住むとは思っていなかった。
もはや、自分たちの荷物入らないのでは?と思うほど、この家は充実していた。
「阿部と佐久間!同じ部屋で!」
佐久間が手を上げて笑う。
「はい、俺と佐久間ね…他は?」
阿部は佐久間のご指名を頂いて、当然のように受け入れる。
「俺も!めめと一緒の部屋な!」
向井も、目黒を指名。
目黒は何も言わずに向井の隣へ座り直す。
余ってるのは、ラウール、岩本、深澤、宮舘、渡辺。
「俺、舘さんとで。」
渡辺と宮舘が抜ける。
そして、
「俺、”一人部屋”で!やっぱ贅沢したいじゃん?」
ラウールが抜ける。
つまり…
岩本と深澤は、どうやっても同じ部屋ということで……
岩本は無言で、深澤はやたらと左耳のピアスをいじり、
(まずいな…)
お互い照れていた。
「これならみんな一緒に行動できるし…すぐにカフェに集まれるからね!」
気持ちを切り替えて、深澤が言う。
名目上、あくまで単体行動をしないようにするため、だが。
全員、初めての共同生活ということで、ワクワクしていた。
「一応さ、スケジュール共有しとかない?送迎とかもできるからさ。」
阿部が提案する。
「たしかに、その時間どこにいるかとか知っといた方がいいね。」
宮舘も同意。
「じゃあ、このアプリに…」
阿部の指示通りにスマホを動かし、スケジュールを共有する。
誰が忙しくて、誰が暇かが一目瞭然だった。
それだけでなく、初めて任務以外の職業を知るメンバーもいた。
「…え!?蓮、ザリガニ店の店員!?嘘!!?」
すぐに佐久間が叫ぶ。
目黒みたいな国宝級イケメンが、あまり目立たないザリガニ店の店員をやっているのだ。
向井以外が衝撃で言葉も出ない。
それだけではない。
「…フリーカメラマン…?こーじ、写真撮ってんの?」
渡辺が驚いたように向井を見つめる。
「そやでー!撮った写真見る?」
向井は笑顔で答える。
「って…照、めっちゃ忙しいじゃん!?なんでこんな埋まって…消防士!?照、消防士なの!?」
とにかく、佐久間が純粋に驚く。
消防士である岩本は、平日も休日もほとんど予定が埋まっていた。
「ふっかが、スーパーのレジはめっちゃわかるわ~!」
「そう?」
「ふっか、コミュ力高いもんね。」
「…ありがと。」
「ラウがモデルなの、改めてすげーよな…」
「さっくん、ペットショップやっとるん?」
「阿部ちゃん、家庭教師似合うな…」
メンバー同士の新たな一面を知ることができ、ワクワクした感情はどんどん高まっていった。
(岩本視点)
さっきまでの騒がしい空間から、今は静かに一変してた。
それもそうだ。
目の前に、ふっかがいる。
しかも、同じ部屋に…
家に遊びに来た、じゃない。
“一緒”の部屋にこれから住むんだ。
最後に、大きな、大きすぎる問題。
“ベッドが1つしかない”。
俺の理性…持つかな…?
(深澤視点)
やばい…
めっちゃ、ドキドキする…!!
この部屋で、照と一緒に寝るってことでしょ…?
しかも、ベッド1つしかないとか…
それ、もう確定演出じゃ……
いーや!!!!
待って待って待って待って!!!!///
何考えてんの、俺!!?
相手は、照だよ…!?///
そんなこと、思ってるわけ……
いつも通り、接せばいい!
そうすれば慣れるし、バレない!!
「……大丈夫、かな…ボソッ」
照に聞こえない声で、呟いてみた。
(阿部視点)
「俺の実家と同じくらいでけーじゃん!」
舘さんの家に来てから、佐久間はずっと目を輝かせてる。
佐久間の実家はもうちょっと大きかったっけ?
部屋の内装を見るに…
この部屋は、お酒とかで酔いつぶれたお客さんとかを泊まらせてたりしたのかな?
さすがに舘さん1人じゃ、こんなに大きくてもあれだろうし…
「あべちゃんあべちゃん!見て見て!」
佐久間がニヨニヨしながら、俺の腕を引く。
「ベッド、1つだよ!」
ニヨニヨの原因はそれか。
佐久間、俺の事試してる?
悪いけど、こっちは佐久間と同室になることもベッドが1つなことも想定済みだよ?
「そうだね。佐久間が寂しいんだったら…くっついて寝る?」
首をコテンってしながら、佐久間の期待に答えてあげる。
「にゃはー!さっすがあべちゃん!想定済みでしたか!」
佐久間は笑いながら、ただ、予想してた反応とは違う反応をした俺に少し残念そうにする。
俺の照れ顔、そう簡単には見せないからね?
(目黒視点)
まずい…
めっちゃこーじとキスしたい。
「うわ!ベッドふかふかやん!」
目の前のこーじは、部屋のベッドに寝っ転がって足をパタパタさせてる。
かわいい。
まぁ、想定外の嬉しいことって本当にあるんだね。
ベッドが1つ、俺にとっては好都合すぎる。
こーじ、まだ気づいてないの?
俺、今すぐこーじに触れたいの。
こーじへの好きを自覚してから、俺の中には色んな欲求が出てきた。
この感情を我慢できるほど、俺は大人じゃない。
だから、
「ボソッ…早く気づけよ。」
(宮舘視点)
「俺は店閉めてくるから、翔太は好きにしてていいよ。」
「……ん…」
翔太はスマホをいじりながら曖昧に反応する。
今日の営業時間は16:00までだから、店を閉めに家を出る。
翔太と同じ家で過ごすの、いつぶりなんだろう?
20年以上前?
最後は、高校の修学旅行だったかもな。
懐かしい記憶が蘇ってきて、自然と唇が緩む。
あの時のこと、翔太は覚えてるかな?
せっかく長時間、”2人だけ”で過ごせる機会だ。
俺がフランスに行って空いてしまってた時間、お互い何やってたか話してみようかな?
それと一緒に、今までの思い出の話もしたいな。
他にも、翔太と話したいことがいっぱいある。
これを機に、翔太との空いてしまってた15年を埋めていこう。
「お風呂1番に入る人~!」
9人は、宮舘と向井の作った夕飯を食べて、リビングで雑談をしたり、ゲームをしたり、ゆっくりくつろいでいた。
どうやら風呂の準備ができたようで、ラウールがメンバーに声をかける。
かなり豪華な家。
宮舘、渡辺を除いて風呂の内装が気になっている7人。
誰が1番に、この家の風呂を目にするか…
Snow Man恒例、じゃんけん大会の準備をする一同を差し置いて、
「俺、1番に入りたい。」
渡辺が手を上げた。
他8人が何かを言う前に、渡辺は颯爽と風呂場へ向かった。
「翔太いいなぁ~」
佐久間が羨ましそうに呟く。
「翔太は、潔癖症なんだよ。」
宮舘が、少し笑いながら渡辺のことを話してくれる。
「まぁ、翔太らしいよね。」
阿部も笑いながら、シャワーの音が鳴っている方向を向く。
「次、誰入る?」
話を戻して、順番決めに戻る。
「明日、仕事があるのは…」
深澤がスケジュールを確認する。
「…んっと…照、ラウが朝から仕事入ってんね。で、午後からは翔太が仕事。舘さんも普通にカフェあるね。」
「てるにぃとラウと舘さん優先やな!じゃ、余りでじゃんけんする?」
向井が手を出そうとすると、目黒が止めた。
「…?」
みんなが疑問に思ってると…
「俺、こーじと2人で入りたい。」
一瞬、時が止まった。
「…な、なんやぁ?今日のめめは甘えたさんなん?」
向井が顔を真っ赤にしながら、目黒の顔を見る。
真剣な瞳、そして、微かに浮かぶ”欲求”。
「…っ!?///」
そんな瞳に見つめられてしまったら、向井でなくてもこんな反応になるだろう。
向井は、耳先から、手のひらまで真っ赤にして固まる。
(今日のめめ…積極的やね…?)
そんな爆弾もありながら、入る順番は何とか決まった。
岩本、ラウール、宮舘、佐久間、目黒・向井、阿部、深澤。
順番を決めたあとは、各々好き行動ということになった。
佐久間、阿部、深澤は家からゲームを持ち込んでおり、画面に夢中になっている。
岩本、ラウールは仕事の準備。
宮舘、向井、目黒は後片付け。
共同生活1日目だが、すっかり馴染みきっていた。
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