ピンポーンピンポーン
友達のマンションのインターホンが鳴った。
俺「まずい、警察か?警察じゃないとしてもバレたらおしまいだ…」
俺「でも、どうやって逃げりゃあいいんだよぉ…」
コンコン
???「何で開けてくれないんだい?」
疑われては困るため、俺はすぐさま言い訳を考え、すぐさま答えた。
俺「…にゃあぁおぉ、にゃあぁぁおぉ…」
俺はこのくらいのことしか出来なかった。
???「あぁ、何だ猫か、疑ってしまってすまなかったね」
コツコツコツと遠退いていっているような足音が聞こえた
俺「…帰ったか?」
と、ドアののぞき穴から様子を見てみると…。
後ろから声が聞こえた。
俺「ッ!!誰だぁ!!!」???「しーっ、バレてしまいますよ?」
後ろを見ると、黒く長い帽子を被り、黒くなびくスーツを来た何かがいた。
俺「頼むから警察だけは勘弁してくれ!!」
俺「しかも刺した時の記憶が無いんだ!!!」
???「はぁ、人間として、恥ずかしいと思わないんですか?」
俺「え?何が…」
俺は頭を床につけ、土下座をしていた。
俺「あぁ!これは、仕事の時の癖でやってしまって!!」
???「…ほぉ、話を聞いた限り」
???「あなたが働いている職場、中々ブラックでしょう?」
俺「…」???「図星ですか」俺「はい」
???「それで危機感はないんですか?」俺「え?」
???「あなた、友達を刺したんでしょう?」俺「はっ!そうだった!」
???「友達を刺したことを忘れるとは、相当のバカ野郎ですねぇ」
俺「誰がバカだ!」???「あなたがですよ」
???「それで?大人しく自首しに行きますか?」
俺「嫌だ嫌だ!!捕まりたくない!!」
???「知っていますよ、捕まりたくないことくらい」
???「でもあなたの友達だって刺されたくなかったでしょう」
???「自分だけ楽して死のうだなんて、あなた、ホントクズですね」
俺「ぐぬぬ、さっきからお前の話、黙って聞いたら何だ!!」
俺「愚痴しか言わねぇじゃねぇかよぉ!!」
???「愚痴?愚痴じゃないですよ、本当のことを言ったまでです」
???「悪いですか?」
俺「くっ!そもそもお前には関係ないことだろうが!!出て行けぇ!!!」
???「嫌です、そもそもここ、あなたの家でもないくせに」
???「出て行けなんて言う権利はないでしょう?」
俺「…」???「ッ!!」
怒りのあまり、俺は友達を刺したときに使った包丁を振りかざした。
その瞬間。
みぞおちを十発殴られた感覚がした。
その後、俺は痛さのあまり倒れ混んだ。
???「これで私もあなたも犯罪者だ、それじゃ、また来るよ」
そう言うと、窓を開け、ベランダから倒れるように落ちていった。
しばらくして下の方から沢山の悲鳴が聞こえた。
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