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1件
liサン 、 かわいい😿💧最高でした …
『閉めろって言っとーやろ!』
rzli
夕方。
ロゼが玄関で靴履いてる。
シャツの上のボタン、ひとつ外れたまま。
らいと、リビングから固まって見てる。
「……ロゼ」
「ん?」
「どこ行くん」
「心音とご飯」
らいと、視線がシャツに釘付け。
「それで行くん」
「うん?」
「そのままで?」
ロゼ、自分の胸元見る。
「ああ、ボタン?」
「閉めろ」
即答。
ロゼちょっと笑う。
「なんで」
「なんでやないやろ!」
近づいてきて、指でとんとん胸元つつく。
「開いとる」
「別にいいでしょ」
「よくない!」
ロゼ、わざと少しかがむ。
距離近い。
「らいと、顔赤い」
「暑いだけ!」
「今クーラーついてる」
「ロゼが暑い!」
「俺が?」
らいと、ぐっと服掴む。
「色気出すな」
ロゼ、ちょっと低く。
「誰に?」
「外のやつらに!」
「らいと以外見ないよ」
「見るやろ!」
「見ない」
「見る!」
言い合いしながらも、ボタンを自分で閉めようとするらいと。
指ちょっと震えてる。
ロゼが手を重ねる。
「そんなに嫌?」
らいと、目逸らす。
「……嫌」
「嫉妬?」
「してない」
「してる」
「してない!」
でもぎゅっと握る。
「ロゼのやけん」
ロゼ、少し笑う。
「そんな顔で言われたら出かけられない」
「行くな」
「わがまま」
「わがままでいい」
ロゼが少し意地悪。
「じゃあ、らいとがちゃんと“やだ”って言ったら考える」
らいと、固まる。
「……」
「言えない?」
「……やだ」
小さい声。
「聞こえない」
「やだ!」
顔真っ赤。
「ロゼ、その格好で行くな!」
ロゼ、完全にやられる。
「そんなに俺のこと好き?」
らいと、むすっと。
「当たり前やろ」
「可愛い」
「言うな!」
でも胸元ぎゅっと掴んだまま。
「俺以外に見せるな」
ロゼが優しく額にキス。
「らいと専用にする?」
「する」
「命令多いね」
「ロゼが悪い」
「なんで」
「かっこいいのに、色気出すけん」
ロゼはゆっくりボタンをちゃんと閉める。
「これでいい?」
らいと、ちょっと安心した顔。
でもすぐツン。
「最初からそうしとけ」
「はいはい」
「てか、一緒に来る?」
一瞬で顔上げる。
「え」
「隣いれば安心でしょ」
「……行く」
即答。
「強がらないの?」
「強がっとらん」
「じゃあなんで腕掴んでるの」
見たら、らいとしっかりロゼの腕抱えてる。
「……離したらどっか行くやん」
「行かないよ」
「信用ならん」
「ひどい」
でも嬉しそうなロゼ。
外。
歩いてる間、らいとずっとぴったり。
「近いよ」
「近くない」
「肩くっついてる」
「偶然やし」
ロゼがわざと少し距離取る。
らいと、即くっつき直す。
「……離れるな」
「嫉妬強めだね」
「してない」
「してる」
「してない!」
でも手はがっちり。
お店前。
ロゼが扉開けようとすると、らいと小声。
「ロゼ」
「ん?」
「俺のやけん」
「うん」
「ちゃんと隣おれ」
「もちろん」
ロゼが軽く耳元で。
「そんなに独占したい?」
らいと、真っ赤。
「当たり前やろ」
「可愛い」
「言うな!」
でも満足そう。
席についても、らいとはロゼの隣から動かない。
心音が笑いながら
「お前らってほんと仲良いよな笑笑」
って言うと、
らいと即。
「当然やし」
ロゼが笑う。
「余裕あるね」
「ある」
でもテーブルの下で、ぎゅっとロゼの手握る。
ロゼ小声で。
「ドキドキしてる?」
「してない」
「手汗」
「黙れ!」
ロゼがそっと握り返す。
「帰ったら褒めてあげる」
らいと、固まる。
「な、なにを」
「今日ちゃんと隣にいたご褒美」
「ご褒美いらん!」
でも耳まで赤い。
帰り道。
「どうだった?」
「……楽しかった」
「ほんとに?」
「ロゼがちゃんと俺の隣おったけん」
ロゼ、優しく笑う。
「らいとがいる方が楽しいよ」
らいと、照れ隠し。
「当たり前やろ」
でも腕は離さない。
ロゼらいすきすき