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嘔吐表現アリ
〜中原中也視点〜
コンコンッ
『首領、中原です。』
森「入り給え。」
今日、俺は首領に呼ばれた。
中に入ると姐さんも居て、
物凄く思い雰囲気を感じた。
一方俺は、
足はズボンで隠しているが切り傷でズタズタ。
手袋と長袖で隠している腕もボロボロ。
腹や胸の辺りも、
つけた覚えのない傷ばかり。
隈は酷くて、顔にはとても大きい切り傷。
手当もしてねェ。
身なりだけは立派だが、
その中身はボッロボロ。
顔だけを見ても、
とても首領に会う格好とは思えなかッた。
森「……中也くん…」
尾崎「……中也…………」
そんな俺を見て、
二人は心配そうな顔をした。
恐らく、隠している傷も、
二人にはお見通しだろう。
森「………中也裙、花吐き病を治す為には…」
神妙に云い出した首領。
俺は、其れに被せるように応えた。
『……好きな人と両思いになる、
でしたよね。』
森「………あぁ。」
首領は頷いた。
尾崎「ッ、中也、お主の好きな人は…」
其れを聞いてくる姐さん。
解ッてる筈なのに、
態々其れを確認する。
ただ、俺は其れには答えず、
今後の事を話した。
『………俺は、』
『…此の儘死にます』
二人「…ッ…!!!」
驚いた様な、二人。
確かに、俺が死んだら組織は大損害だろう。
何せ、幹部が死ぬのだから。
……でも、太宰に告白して、
振られたッて…
森「………無理に、とは云わない。」
森「………ただ、私達は君に
生きていてほしい。」
『………其れは、組織の為ですか?』
森「……………………、組織の為でもあり、
個人の願いだよ。」
首領は、悲しそうにそう云ッた。
尾崎「………私は…お主に生きていてほしい。」
姐さんはそう云ッた。
しかし、その瞬間に激しい吐き気。
『ゔっ、』
此処で吐いてはいけない、
そう思ッて必死に我慢する。
森&尾崎「…………ッ」
二人が哀しそうに俺を見ていた。
『ッ、ず、みませんっ…』
そう云い残して外に出る。
『ヴォエッッ、ぉえっ゛、
ゔぉえっ゛…ゲッホッ、ゲッホッ、』
『ゔぁっ、ゲッホッ、ゔぉっえ゛っ』
苦しい筈なのに、もう何も感じない。
、………………此の儘、死ねたら楽なのに。
ーー
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